ホーム > 不明 > Marvel Comics > X-MEN ウルヴァリン:オリジン

5点(レビュー数:1人)

作者アンディ・キューバート

原作ポール・ジェンキンス

巻数1巻 (完結)

連載誌Marvel Comics:2001年~ / 小学館集英社プロダクション

更新時刻 2011-09-21 17:12:14

あらすじ カナダ西部にある“悲嘆の館”に、領主の息子ジェームズの話相手としてやってきた美しい少女ローズ。病気がちで優しいジェームズ、粗野な使用人の息子ドッグと共に、幸福な子供時代を過ごすローズだったが、幸せな日々は長くは続かなかった。3人が成長するとともに、館に立ち込める憂鬱はますますひどくなり、やがて館に悲劇が訪れる。そして惨劇の中、呪われた少年はついにミュータントとしての能力を発動し……!?

備考 X-MENシリーズ最大の謎であるウルヴァリン誕生秘話に挑み、映画「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」の原案のひとつにもなった記念碑的作品

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X-MEN ウルヴァリン:オリジンのレビュー

点数別:
1件~ 1件を表示/全1 件

5点 columbo87さん

ガイドブックが出てしまうくらい多くのエピソードを持つウルヴァリン。彼最大の謎がまさにそのオリジン、ヒーリングファクターによって年をとらず、おまけに度重なる洗脳によって記憶が残ってなかったり混乱しているわけです。
この企画がウルヴァリンZEROの映画に合わせてだったか、原作レイプな映画化されるまえにこっちでやってしまえという思惑だったかは忘れましたが、ウルヴァリンの過去は謎だからこそ面白いわけで、それ自体がキャラクターのアイデンティティとなっているわけです。その謎を明かしてしまうのは明らかに蛇足、手品の種明かしみたいなものではないかと思ったりします。実際企画を出した時ライターたちからは大反対を受けたとか。
反面そういった声があることを承知しつつオリジンをやろうと踏み切ったのは勇気ある行動だとも言えるでしょう、キャラにあぐらをかいてマンネリになるよりはいいのかもしれません。

肝心の作品としての完成度は、無難な所でしょうか。全体的に古い映画のようなシナリオで、ヒーロー物という感じは薄い。もしかしたら新規読者も読みやすいかも。
最大のマイナスポイントは出オチ感…ミスリード狙いすぎてバレバレだったし、あの貧弱ぼっちゃんがウルヴァリンてのもちょっとかけ離れすぎだ。加えて物語も、ウルヴァリンへと変化する動機付けとしては弱い。
キャラクターの過去を語るのだったら、現在につながる後付け伏線をもっと用意してもよかったのではないだろうか、ローガンの赤毛好きくらいしかつながってないような。
このストーリーによって特にウルヴァリンというキャラクターの肉付けがされたされたようにも新たな魅力が引き出されたようにも思えない。特に読む必要は無いなーというのが素直な感想。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-12-10 11:31:03] [修正:2011-12-10 11:36:16] [このレビューのURL]


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