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7.33点(レビュー数:3人)

作者穂積

巻数2巻 (完結)

連載誌月刊flowers:2012年~ / 小学館

更新時刻 2013-06-19 23:05:50

あらすじ 19世紀末のパリ。芸術な庶民には理解できず上流階級のものであった。一流画廊グーピル商会の支店長を勤める天才画商テオドルス・ファン・ゴッホ(フィンセント・ファン・ゴッホの弟)は新しい芸術と庶民への芸術の開放を求めていた。

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さよならソルシエのレビュー

点数別:
1件~ 3件を表示/全3 件

8点 paranaさん

有名な画家、フィンセント・ファン・ゴッホと
その弟の画商、テオドルス・ファン・ゴッホの生涯を
ファンタジーなフィクション化して
全2巻に無駄なく詰め込んだ秀作。

絵画がまだ上流階級のものだった時代。
主人公は弟のテオドルス。
兄に画家としての類い稀なる才能を感じとり
兄に対する唯一の理解者として兄を愛し、
しかし一方で、その兄の才能に嫉妬し、
「兄の絵なら絵画の世界を変えられる」と思いながら
気ままに絵を描くだけの兄にジレンマを抱くなど
様々な思いが交錯する。

漫画の持つ雰囲気やキャラの造形もよく、
ラストの展開も圧巻で気持ちのいい読後感が得られた。

実際のフィンセント・ファン・ゴッホの生涯からは
想像もつかないこのような作品が生まれたのは面白い。
(泣ける度4★★★★☆)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-02-22 16:48:01] [修正:2015-02-22 19:55:07] [このレビューのURL]

8点 torinokidさん

[ネタバレあり]

この作者はほんとに巧いですね。
とても面白かったです。

舞台は19世紀末のパリ。
かの有名な画家ゴッホと弟のテオドルスのお話なんだけど
主役は弟のテオドルスのほう。

導入から展開からラストに至るまで、お見事としか言いようがない。
とくにフィンセント死後の展開については
完全に意表を突かれました。勿論良い意味で。

おすすめです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-12-25 09:03:28] [修正:2013-12-26 08:43:06] [このレビューのURL]

6点 kikiさん

19世紀パリが舞台の有名画家フィンセント・ファン・ゴッホの弟、テオドルスが主役の物語。
天才画商と言われるテオドルスが上流階級のものである芸術を民衆に解放しようとする話で、まだ1巻しか出ていないので物語はまだ序章という感じ。
ワクワクする話ではないけどクールな感じで描かれた話の運びは大人な漫画という感じです。


話題作「式の前日」と同じく画力やコマ割り、エピソードの魅せ方は相変わらず上手い。
その時代の空気がよく表現されていると思います。

ただたまにフラッシュバックさせる過去の描き方は(過去の憧憬を引きずっての現在の想い)は前作の短編と似たような感じで、またそのパターン?と思ってしまいました。

とりあえず続きが楽しみです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-06-25 01:18:41] [修正:2013-06-25 01:20:30] [このレビューのURL]


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