「しき」さんのページ

総レビュー数: 11レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年09月01日

とても真面目に描かれた作品だと思います。
連載が開始された当時は時代物漫画がそんなにあった訳ではない中でも成功し、
史実を効果的に絡めてあるので、連載雑誌の主な読者層である小中高生に、
歴史に興味を持たせる要因として一役買った作品と言える。

主人公の剣心がよく悩む性格なのは、恐らく作者自身がよく悩む性格だったのでしょう。
それ故に、少年漫画的ノリで「敵をやっつけた!はい終わり!!」という訳ではなく、自分の成したことの重さを考えながら戦っているところがよかったのではないだろうか。

出て来る必殺技は、現実的には有り得ないが、
もし登場人物の着物なども、その時代にそぐわないものであったらチャチなものに見えていただろう。
基本的な話の流れや設定は、やり過ぎておらず時代劇の範疇に留まっているのでそこがいいのだと思う。

あとは、それぞれの登場人物が自分なりの考えと信念を持っているので魅力があり、人気のある要因だろう。

作者の初めての連載作ということもあり、絵(とくに初期)も楽しんで気合いを入れて描いてあるのが伝わってくる。

28巻という巻数も、まだ人気はあるが、だらだらと続けたくないと終わらせたものであり、それで正解だったと思う。

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[投稿:2009-09-13 11:07:01] [修正:2009-09-13 11:07:01] [このレビューのURL]

とくに漫画・アニメ好きという人じゃなくても
知っている、世界的にも大ヒットした超有名作。
私も当たり前の様に見てきた世代です。

原作の方がアニメ版より、良い意味ですっきりしていると思います。
読み出すと展開を知っていても、続きを読みたい。
と、ついつい次のページに手が伸びます。
そう言ったわくわくさせる魅力のある、見せ方のうまい作品。

ただ、物語が大きくなりすぎてしまい、
なにが起きてもどうにかなるだろうという緊張感のなさ、
人の死や命の軽さが今でも 「う〜ん」 と思ってしまうところです。

しかし今でも色褪せない偉大な作品であることには変わりないので、高めの点数です。

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[投稿:2009-09-01 12:31:45] [修正:2009-09-01 13:20:05] [このレビューのURL]