「lemonlemon☆」さんのページ

総レビュー数: 7レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年10月06日

[ネタバレあり]

この作者なんかずるい。
大手週刊少年誌上にあって実に好きなものを描かせてもらっている気がする。
冒険王なんちゃらもそうだが、
あんななんの枠組みもないものを描かせてもらってる
この作者の特別待遇はなんなの??
鈴木央なんてあんな描きたくもないゴルフ漫画描かせられて
モチベーション下げられて、みたいな感じなのに。

とまあ、上記はレビューでもなんでもないので
点数には関係なしにw

ドラゴンクエストを扱った作品。
当時も大人気だったドラクエが大人気のジャンプ上で
連載されているということで、
まあ人気が出なけりゃおかしいと。

そんなこともどうでもよく、
例えばドラクエの設定に忠実に描かれているかと問われれば、
他の、そう。ロト紋の方が忠実である。

ではドラクエ漫画として見なけりゃいいの?
と問われれば、ドラクエ漫画として見た方が確かに楽しい。
う〜ん。
けっこうドラクエの設定とか呪文とか勝手に色々付け足したりしちゃって、
もうホント好き勝手やってくれちゃったりしているんだが、
その豪華さがドラクエに夢中になっている
少年少女にはウケるウケる。

キャラクター描写も、まあ魅力的。
非人間をうまく使って。
ドラクエモンスターをうまく使って。
さまざまなキャラクターが登場。

まあなにが心残りかと言うと、
これ全然、ドラクエの世界観じゃないよね。
じゃあ格闘漫画のノリかと言うと、そうでもない。
こういうところが作者が好き勝手やっているなあと。
あ、最初に戻ったw
けなしてるわけじゃないんだけど。

最後にひとつ。
ポップというキャラクターは実に
大事大事にちゃんとしっかり育てられました。
この自分の好きなキャラクターを成長させる。
まさにドラクエだなあ…。

なんだそれw

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-03-30 03:17:06] [修正:2007-03-30 03:23:03] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

「戦い」ということに対して作者はひとつの答えを出している。

格闘技はスポーツである。
柔道は武道である。

スポーツとしての格闘技ではなく、
本当の実戦において、という観点で柔道を
贔屓目なしに評価できている作品。

そして。
コータローイズムというか、
さらにさらに柔道をとおして
武道・武術がどうあるべきかを作者は語っている。

・技は無意識に出せるようになって初めて技と呼べる。
・一本以外は相手を制したことにはならない。
・心に隙がなければ壊し技にはかからない。
・生き延びれば次のチャンスもある。

作者にシンクロできる人間が果たしてどれだけいるだろうか。

またこれは人の成長を描いた熱い熱い青春スポーツ漫画でもある。
それぞれの柔道への思い。
人への思い。
自分への思い。

一人一人のキャラクター描写の緻密さは
他の追随を許さない。流石である。
最後の三四郎の台詞。コータローの表情。
青春漫画である。


ナイスレビュー: 2

[投稿:2007-03-30 02:22:12] [修正:2007-03-30 02:22:12] [このレビューのURL]