「エス氏」さんのページ

総レビュー数: 3レビュー(全て表示) 最終投稿: 2011年05月02日

二人の主人公、藤木と伊良子が御前試合で対戦する場面から物語がはじまるが、これは二人のラストバトル。この御前試合に至るまでの、二人の因縁を回想するというストーリー。

絵柄の好き嫌いは分かれると思うが、この漫画の魅力は何と言っても侍の戦闘シーンだろう。剣を使った戦闘を実にリアルに描いていると思う。主人公たちが修行の末に奥義を身に付けていく過程もいい。
登場する「秘剣」も、一応なるほどと思える理屈で必殺技となっている。虎眼流の「流れ星」vs伊良子の「無明逆流れ」という構図なわけだが、この奥義がまたかっこいい。秘剣流れ星の構えは、この手の漫画の必殺技としてはぶっちぎりにかっこいい。マネしまくり。無明逆流れも第1巻でこそキモかったが、話が進んでからの構えは伊良子の雰囲気ともマッチして、文句なしに不気味でかっこいい。

それぞれの戦闘シーンは長くはないが、そこに至までの因縁と技のウンチクによって、バトルの面白さが倍増している様に思う。誰にでも薦められるという作品ではないが、面白い漫画であることは間違いないだろう。

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[投稿:2011-05-04 03:46:49] [修正:2011-05-04 03:46:49] [このレビューのURL]

インドア派で毎日のほほんと生活している自分とは正反対の主人公、羽生丈二。マロリーのカメラをきっかけに物語ははじまるが、それはあくまでも深町の視点。羽生にとっては山が彼の全て。
作中で、複数のキャラクターが羽生をこう評している。「・・・なんという男だ」
まぁ確かにそんな感じ。常軌を逸した男だが、そうでもなければ辿り着けない場所がある。
羽生もいいけど、彼を追いかけるカメラマンの深町もいい味を出している。読者は羽生に唖然とし、深町に感情移入するのかな。彼が泣くシーンでは、こっちも泣けてくる。
山の魅力と怖さを十分に教えてくれる名作。山登りに興味がなくても、一度は読むべき価値のある。

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[投稿:2011-05-02 23:39:47] [修正:2011-05-02 23:39:47] [このレビューのURL]

自転車レースの漫画。主人公はチャリンコで坂を登ることに異常なまでの執念を燃やす変人。その変人vsライバル達の山岳バトルは「熱い」の一言。彼らの思考は、山にもライバルにも「絶っっ対に負けたくない!」というシンプルなもの。だからこそ熱いのだ。
「シャカリキ」を読んで自転車を買ったヤツはけっこういるだろう。自分もその一人。かつては自転車で移動するのに邪魔なだけだった坂道。それが今では坂を登るために自転車に乗っている様なもの。なんだか影響受けまくってるな・・・。でも、それだけの名作だと思う。

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[投稿:2011-05-02 23:21:57] [修正:2011-05-02 23:21:57] [このレビューのURL]

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