「其の蜩」さんのページ

総レビュー数: 4レビュー(全て表示) 最終投稿: 2006年05月10日

巷では「めぞん一刻の二番煎じ」「冬目版めぞん一刻」と
評している人もいるようですが、単に設定に共通する点が見られるだけであり、
この程度でパクりだ何だと騒がれては、後に続く漫画・作者さんは大変だなぁと。

感想はと言えば、正直「イマイチ」でした。
ストーリー云々以前に、登場する主要人物たちに魅力がない。
皆が皆「平均」過ぎて、どんな事件が起ころうとも、
誰と誰が離れ近付こうとも、結局心動かされる事がない。
特別贔屓にしたいと思えるキャラクターはなく、
目を見張る様な目新しいストーリーが展開されるわけでもなく、
どこかで見た事のあるドラマ(小話)を流されるだけなので、
読んでいても「ん、そう」という言葉しか出てこない。
良く言えば「まったりと青臭い遅咲きの青春群像劇」
悪く言えば「主役たちの陰でこっそり進んでいく脇役たちの物語」です。

「独特のオーラを放つ平凡的空気を纏った物語」や、
「平凡だけど、どこか人を惹き付ける登場人物」は大好きです。
「平凡」=「平均」ではないのだと、改めて痛感しました。
もう少し突出した何かがあれば…と惜しんでしまう作品でした。

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[投稿:2006-05-10 20:09:17] [修正:2006-05-10 20:09:17] [このレビューのURL]

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