「もやしマン」さんのページ
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日本が誇る天才冨樫義博の考えていることは凡人の私には当然理解できるものではなく、いつもいい意味でも悪い意味でも期待を裏切ってくれる。話(?編、?章)によってできに大きな差があり、そのことが評価を下げてしまう要因となっている。私の格付けではこの一貫性のなさのためにマイナス1点とさせていただいた。
?編ごとの評価
ハンター試験編 6点
天空闘技場編 6点
ヨークシン編 10点
GI編 7点
蟻編 5点
ヨークシン編の作りは非常にすばらしく、歴代漫画でも屈指の名作といっても過言ではない。まさに天才冨樫義博の真骨頂である。細かく作り上げられた設定を上手く物語に落とし込み、ストーリ?に深みを持たせている。設定を作らせたら冨樫義博の右に出るものはいないのではないだろうか?それだけ、彼の能力はずば抜けている。しかし、気まぐれであるのか、体調を崩していたのかは定かではないが休載が多すぎることと、作品を途中で投げてしまう点は頂けない。自身をメジャー作家に押し上げる作品となった幽☆遊☆白書の前例があるため、読者はとんでもない終わり方をすることも覚悟しておいた方がいいだろう。蟻編で強さのMAXがみえてしまったため、これ以上の強さのインフレはさすがにできなくなる。ヨークシン編のように特殊能力による知的なバトルに路線を戻す必要があるが、彼にまだその気力は残っているのか??
しかし、どちらに転んでも漫画好きならばその結末を見逃さずにはいられないほど、彼には読者を魅了する何かがある。私たちは天才と同じ時代に生きれたことを感謝しなければならないかもしれない。
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[投稿:2011-10-10 00:04:17] [修正:2011-10-10 00:04:17] [このレビューのURL]
6点 極道つぶし
絵も上手くキャラクターの心理描写もしっかりしているため、安定した面白さがある。しかし、名作になるためには何かが足りないと感じた。
GOOD
万人受けする絵
キャラクターの目的を明確にしている
心理描写を描いている
高度な心理戦
BAD
引き延ばしと思われる無駄な回想シーンがある。
主人公格のキャラクターの能力がずば抜けていて緊張感が削がれている。
重要キャラクターを早期に死なせたこと
キャラクターを断たせるために回想シーンを盛り込んで作品の方向性を明確にした点は評価できる。青年漫画は絵(エロ要素)や知識で話を強引に引っ張っていく傾向があるが、この漫画はそれだけにとどまらずしっかりと「漫画」を描いている。しかしBADの項目で書いたが、重要キャラクターを早くに死なせてしまったために終盤以降は話の方向性が明確ではなくなっていった。
以下ネタばれ↓
物語のストーリーは題名の通り極道を潰していくことなのだが、その目的は主人公等が復讐を果たすためであり、シンプルな方向性は軸をしっかりとさせる。主人公たちの作戦は成功し、親の敵である沢木を殺害知ることに成功するが、後に沢木はただ利用されていただけに気づき、以降は真犯人の特定、そして殺害にいたるまでのプロセスが描かれていく。
極道の世界であるため、様々な駆け引きや策謀が渦巻いていることは理解できるが、犯人を明確にしなかった点(少なくても私にはそう思えた)は話の軸をぶれさせるには充分であった。漫画が面白いのはキャラクターが目的意識をもって行動しその結果に喜怒哀楽するからであり、読者は目的が明確ではない行動を見せられることを期待してはいない。途中主人公が沢木殺害が復讐の終わりにならないことにショックを受け、気力が抜けるシーンがあるがこれは実はキャラクターの心理描写ではなく、作者の心を表現したものだったのではないだろうか?
5巻と話は短いが正直なところ編集部に無理やり引き延ばされた感が否めない。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-10-09 23:44:18] [修正:2011-10-09 23:44:18] [このレビューのURL]