「roka」さんのページ
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この人の漫画は、「何も起きていないのに、面白い」と思う。
普通は、「何かが起きて、それが面白い」だと思うのだけれど。
何か魅力的なことが始まって、私たちはそれに惹きつけられる。
でも、この作品は違う。
ほとんど何も始まらないまま、ずるずると読者を引きずっていこうとする。
「始まらない」のは主人公の本気の人生でもあるのと同時に、この漫画のスタイルそのものでもある。
そういう意味で、とても味のある作品を描く人だと思う。
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[投稿:2017-06-26 00:16:58] [修正:2017-06-26 00:16:58] [このレビューのURL]
6点 東京タラレバ娘
私は既婚の男性だが、結構、心に響いた。
それは多分、この漫画の登場人物たちが、「後悔」を認めて、もがいているから。
誰かがよく言う。
「後悔はありません」と。
ホンマかいな、と思う。
そういうことにしたいだけちゃうんかい、と。
後悔を認めて生きるのは、怖いことだから。
カッコ悪いことだから。
でも、今の時代、高校球児から未婚のアラサーまで、みんな、ちょっと言い過ぎじゃないか。
「後悔はない」なんて。
その欺瞞(全ての「後悔はない」がそうだとは言わないけれど)が、この漫画にはなかった。
愚かで、醜いけれど、正直な人たちの漫画だった。
後悔は、ある。
彼らにも、私にも。
「いつか、今を後悔することになるんじゃないか」って、軽く怯えながら生きている。
それでも、今の自分が自分であることに、トータルとしては、満足かな、と思えるなら、きっとそれで十分、幸せなのだと思う。
そう思わせてくれる理由のひとつが、誰かにとっては、結婚、であったりするのかもしれない。
少なくとも、私にとってはそうだ。
何だか、妻にすごく感謝したくなった。
私にとっては、そういう漫画だった。
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[投稿:2017-06-25 23:58:56] [修正:2017-06-25 23:58:56] [このレビューのURL]