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漫画なんてもう一定のものさしじゃ測れないけど、だからこそおもしろいのだと思う。

8点 ねじ式
まるでこの世の終わりのような不気味なトーンで淡々と進んでいく不条理な世界。
普通じゃ思いつかないような世界観やセリフがすごく衝撃的でした。
ポール・マッカートニーは夢の中であの名曲「Yesterday」を作曲したそうだが、この作品もまた同じく作者・つげ義春が実際に見た夢をモチーフに描かれたのだとか。
たしかに夢って話の脈絡がデタラメだったり、感覚的だったするけれど、この人はもう天才的にぶっ飛んでる気がする。
この作品の捕らえ方は本当に十人十色、読む人の感性次第だと思う。
だから、もしなにを楽しむのか解らないっていう人がいたら、いっそ自分が一番楽しめる読み方をしちゃえばいいと思う。
ちなみに僕は、わりと不条理ギャグとして楽しんでいる部分が多かったりします。
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[投稿:2007-05-17 03:28:07] [修正:2007-05-17 03:28:07] [このレビューのURL]
7点 ソラニン
デビューから若者マンガを描き続け、ここ最近はすっかり人気作家の仲間入りをした感のある、浅野いにお。
今の若者が漠然と抱いているような不安やモラトリアム(と、一括りにするのもちょっとアレですが・・・)を、平成の空気を絶妙にとらえながら丁寧に描いていて、人気が出るのも納得です。
キャラ作りも巧いし、ポップな絵柄もおしゃれっぽくてイイね。
このマンガの主人公たちは僕より大体4〜5歳ぐらい上になるのかな。
今の僕と彼らとでは若干の年齢差があるけど、将来への不安とか、好きな人との暮らしとか、きっと誰でも経験するであろう悩みに、いろんな人が共感できるんじゃないかな?
音楽に関係した話の展開なので、特に友達とバンドをやってる人なんかは是非読んでみてほしいなあ。2巻の演奏シーンの空気なんかは「BECK」よりぜんぜんリアルだと思う。
まあ早い話がオススメです。
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[投稿:2007-05-17 03:11:29] [修正:2007-05-17 03:11:29] [このレビューのURL]
お話の方はまだこれから感があるのでノーコメントです。
ただ絵に関してだけ思うことは、小畑さんらしくないなってこと。
僕は「DEATH NOTE」も「ヒカルの碁」もすごく魅力的な作品だと思っているんだ。
そしてその一番の理由は、表情の豊かな表現力。
いわゆる、首から上、って言えばいいのかな。とても力強くて、凛としていて。
やっぱり僕の中ではそのへんにすごくおもしろさを感じるんだけど、この作品に関してはその長所がうまく活かされてないんじゃないかと感じてしまう。
小畑さんの絵はどちらかと言えば跳んだり跳ねたりしたりする肉体的な躍動感に弱いタイプだと思うから、この作品のお話やキャラクターだと、キラキラしたいつもの表情の躍動感から離れてしまっているようで、少し物足りないかな。
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[投稿:2007-05-09 14:30:41] [修正:2007-05-09 14:30:41] [このレビューのURL]