「jonny」さんのページ

この漫画で特筆すべき点、それは松岡美羽の存在だと思います。

彼女はいわゆるギャグキャラになるんですけども、
他の漫画のギャグキャラにはない魅力を持っていると思うのです。

それが何かというと、美羽が普通の小学生の女の子だと言う事です。
大抵のギャグキャラというのは現実にはとても存在しえないような異様なキャラクターだったり
なにかしら極端な設定だったりすることが多いと思います。(そこまでギャグ漫画読んでる訳ではないので勘違いかもしれませんが。)
そういったキャラは本人が笑いをとろうとせずとも、自然にとった行動が笑いに繋がったりしますし、現実には不可能な行動(漫画的表現と言えばいいのでしょうか)なんかも出来ます。
しかし美羽はただの小学生。笑いを取ろうとして笑いを取る事しか出来ないのです。
そこで一つハードルが上がるんではないかと思います。
更にこの漫画ではギャグキャラ(ボケキャラ)と言えるのは美羽しかいないので、笑いを作ろうとする時に他のキャラの手を借りるのは中々難しい。

この状況で今のところ6巻、面白い、少なくとも僕は。
美羽はしっかりと「ボケ」続けている。
案外こういうキャラクターはいないのではないでしょうか。


最後に特にこの魅力が発揮されている話があるので紹介しておきます。
それは単行本6巻収録のエピソード54「さよならみっちゃん」で
地獄にいった美羽が……「地獄に行く」というのは完全に漫画的表現でありさっき言った事と矛盾しているが、面白い所はそこではないので許していただきたい。
で、地獄に行った美羽が「物ボケ」をするシーンである。
僕は漫画でここまで純粋に「ボケ」をかますシーンを初めて見たと思う。
ぜひ、1?5巻を読んだうえで読んでいただきたい。


まあギャグ漫画はかなり「相性」というものがあるので、
2巻まで読んで面白くないと感じたら売ってしまったらええと思います。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-09-13 22:07:07] [修正:2010-09-13 22:07:07]