「パトカーパト君」さんのページ

  ネタバレ含んでます。

 素直にはまりました。毎巻でるのを楽しみにまったもんです。トンネルからの脱出、廃墟での自衛隊との攻防、房総半島での攻防。ここまで(7巻ぐらい)はほとんどの人ががおもしろいと思うはずです。
 ただそこから、ハラハラする部分は減ってきて、カーツ大佐のような奴も出てきて、いまいち理解が難しくなります。

 最後も謎は謎のままです。ただそれでいいんだと思います、この作品においては。結論付けたとしてもたかが知れてます。富士山噴火、隕石、核爆弾、巨大地震、どれにしたってチープになります。それよりもこれは極限状態の人間の心理を描いた傑作です。闇に恐怖したり、本能むき出しになったり、精神がおかしくなったり、逆に精神を取り除いたり。自分だったらどうなるか考えさせられます。そしてこれほどのエンターテイメントにできたのはすごい力量だと思います。
 

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-01-07 14:48:29] [修正:2010-01-07 15:11:14]

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