「もずく酢」さんのページ

これは一つの、青春。
プンプンは一見、鳥のような可愛らしい生き物ですが、どうやら同級生には普通の人間に見えているようですね。物語の主軸は、そんなプンプンが小学生から現在、高校生になった所までの日常が描かれています。
そういう意味では、作家の「プンプンは誰にでも当てはまって、誰でもないもの」という意図を感じることが出来ます。
しかし、描かれている日常はあまりにも退廃的で、残酷。次々とプンプンの純朴だった心を壊していきます。プンプンは悩み、苦しみ、現実を受け止めることさえままなりません。
でも、それこそがティーンの青春なんじゃないかと思います。なかなかに重たく、解りづらい物語ですが、一読してみるのはいいんじゃないでしょうか?

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[投稿:2010-04-30 14:18:51] [修正:2010-04-30 14:18:51]

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