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 この作品の偽史的な想像力には脱帽するばかりである。 
 戦後最大の激動期である1968年を舞台に物語は進行していくのだが、その当時の主だった出来事の人物が相互にリンクしあい、独特の世界観を形成している。故に無論、予備知識がなくとも面白くは読めるが、偽史的想像力という観点からの面白さは多少の予備知識が必要かも知れない。だが、むしろ予備知識を持っていない状態で読んでみて「1968年」の入門書として有効に活用できる可能性がある。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-06-21 20:38:25] [修正:2010-06-21 20:38:25]

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