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8点 よつばと！

世界観の作り方が非常に上手いと感じた。読んでいると、まるで本当に「よつばと！」の世界が存在するかのような気になる。自転車でふらっと隣町まで出かけてみたら、よつばがその辺を走り回ってたりして、なんて。

それは、背景が非常に細かく書き込まれているということにもよるだろうが、むしろ、漫画のなかで「描かれていない部分」を上手く読者に意識させているからではないかと思う。
たとえば、一話で名前だけ出てきた「やんだ」なる人物が、それから何巻も後になって登場したのが象徴的だ。漫画内だけで世界が完結している作品も多いが、「よつばと！」では、漫画内で描写されていない部分にも、現実と同じようにちゃんと世界が広がっているんだな、という、なんというか「世界の奥行き」のようなものを感じることができるのだ。

初期のころのギャグが少しあざといのと、最近ネタ切れ気味なのを考慮してマイナス２点としたが、本当に何回も読み返したくなるような良作だと思う。

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[投稿:2010-07-07 01:26:05] [修正:2010-07-07 18:13:35]

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