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6点 キン肉マン
このキン肉マン単体を一気に読むとなかなか評価は厳しいかも。
しかし、現在までの格闘漫画へ与えた影響度は計り知れず。
「北斗の拳」よりも大きいです。
ただ、この作品も作者は7人の悪魔超人編くらいまでで終わらせるつもりだったんだろうね。
日本の文化に影響を与えるくらいの人気になり、ジャンプにしても金のなる木ということで無理やり描かせた結果、かなりの無茶な話になってしまった。
それでも毎週連載の形態では毎回楽しみを与えてくれる魅力はあったんですよ。
連載物は単行本で一発で読むのとは違うワクワク感を与えてくれるものですが、「次回はどうなるのか!?」という引きが実にうまかったんです。
もうひとつ、このキン肉マンで、ジャンプのヒットパターンが生まれてしまいます。
最初はギャグ漫画でも何でも作者に好きなように描かせる。
その後は編集部が作者に命じて敵を出させる。
倒したらもっと凄い敵を出す・・・といった具合。
そして作者はひたすら戦闘描写のみ描きつづけなくちゃならなくなる。飽きられるまで。
過去の「巨人の星」「リン賭け」などでもその傾向はありましたが、キン肉マンの実験的試みがあまりにも素晴らしい成功をもたらしたため、その後のジャンプのマニュアルになってしまったのですね。
「幽々白書」や「とっても!ラッキーマン」などまさにそのパターンで、あとは作者がそのパターンを命じられ、ストーリーの自由がない中、いかに楽しませるかという勝負になっていきます。
キン肉マン単体には厳しい評価もあるかもしれませんが、日本の漫画文化そのものに与えた影響は凄まじいものがあると思います。
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[投稿:2010-10-02 16:13:19] [修正:2010-10-02 16:13:19]