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6点 ヒミズ

本作を発表して以降、古谷実はこの路線を突き進むこととなる。
言語のみに捉われず、視覚的な試みに意欲的に挑んでいるため、物語は停滞しない。
青臭さを全体に匂わせつつも、志の高さで最後まで乗り切っている。
文字を読むことと、絵を見ることといった、漫画の持つ特性を読者に強要する感覚が素晴らしい。
強さと弱さを兼ね備えた、ギリギリの所を従来する秀作。

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[投稿:2014-08-20 13:27:56] [修正:2014-08-20 13:27:56]

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