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6.8点(レビュー数:26人)

作者古谷実

巻数4巻 (完結)

連載誌週刊ヤングマガジン:2001年~ / 講談社

更新時刻 2010-03-10 19:25:15

あらすじ 人生って、とんでもねえぇぇぇ――!! 超極端な不幸に巻き込まれずに生きる、ズーズーしき「普通の人間」たち。そんな彼らに憧(あこが)れつつも、激しい憎しみを抑えきれない中3男子・住田。彼の悩みは、「自分にしか見えないバケモノ」にとりつかれていることだった……。メガヒットGAG大作『進め!稲中卓球部』から一貫して、「人生とは何か?」というテーマを問うてきた漫画家・古谷実。その魂をつぎ込んで描き出される、圧倒的な「絶望の世界」!!

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ヒミズのレビュー

点数別:
1件~ 5件を表示/全26 件

9点 朔太さん

社会の底の閉塞感を文学的に哲学的になり過ぎず、
適度の分かりやすさで表現している。

「僕といっしょ、1997年」、「グリーンヒル、1999年」
に続く一連のシリーズも同様ながら「ヒミズ」は
救いようのない底辺の底の息苦しさが今まで以上に
切迫しており、これ以下はないと思える設定である。
この後の「シガテラ,2003年」、「わにとかげぎす,2006年」でも
絶望の状況はあるが、一筋の光が見え隠れしている。

今回もお節介な女性理解者には同様に救い神としての
役割が与えられているのだが、結局は主人公が受け
入れていない点で、他にはない地獄っぷりである。
何事もなく、貧しくとも平穏を求めるだけで、清く
正しく生きるつもりだった主人公の絶望ぶりは
半端ないものである。

単純に言えば“行き場のない暗い”作品だが、
切り捨てられない魅力がある。
こんな主人公や哲学に共感しないまでも理解できる
読者がいるとすれば、私も含めて病人と呼んでも
良いのではないだろうか。

大きな熱量とインパクトを持った作品である。
漫画として成立しているのが不思議ではあるが。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2020-06-18 17:09:57] [修正:2020-06-18 17:09:57] [このレビューのURL]

7点 gundam22vさん

作者にとってシリアス路線への転換作であり、その後に類似作が多いですが、本作が最高傑作ではないかと。序盤は以前のギャグ漫画ノリが残っていますが、一巻終盤で主人公が天涯孤独になってからは、センスあるダークサスペンスになって行きました。衝撃ラストの余韻は凄いです。ただ、そこは一シーン加わる連載版の方がより良かったので変更意図は良くわかりませんが。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2018-04-13 20:11:41] [修正:2018-05-04 04:53:20] [このレビューのURL]

初読はあまりハマれなかったのですが、読み返したら傑作でした。

古谷作品では一番テーマが明確です。

自己の確立との葛藤とか、孤独感を環境や他人のせいにして、
自己を正当化するのは痛いほど共感しました。

乾いた空気感を作るのも上手いです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-11-08 13:14:33] [修正:2015-05-28 00:56:28] [このレビューのURL]

8点 デビルチョコさん

どんな状況に遭遇しても、
自分は常に最善の選択が出来ると信じていた主人公。

そういった思いが人一倍強かったぶん、
考え方や価値観が揺さぶられた時、異常なまでに反動してしまう姿を、
丁寧に違和感なく描いている。

ストーリーに引き込まれました。
名作。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-03-08 23:11:00] [修正:2015-03-09 22:07:03] [このレビューのURL]

6点 ニシジマさん

本作を発表して以降、古谷実はこの路線を突き進むこととなる。
言語のみに捉われず、視覚的な試みに意欲的に挑んでいるため、物語は停滞しない。
青臭さを全体に匂わせつつも、志の高さで最後まで乗り切っている。
文字を読むことと、絵を見ることといった、漫画の持つ特性を読者に強要する感覚が素晴らしい。
強さと弱さを兼ね備えた、ギリギリの所を従来する秀作。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-08-20 13:27:56] [修正:2014-08-20 13:27:56] [このレビューのURL]

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