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6.76点(レビュー数:25人)

作者古谷実

巻数4巻 (完結)

連載誌週刊ヤングマガジン:2001年~ / 講談社

更新時刻 2010-03-10 19:25:15

あらすじ 人生って、とんでもねえぇぇぇ――!! 超極端な不幸に巻き込まれずに生きる、ズーズーしき「普通の人間」たち。そんな彼らに憧(あこが)れつつも、激しい憎しみを抑えきれない中3男子・住田。彼の悩みは、「自分にしか見えないバケモノ」にとりつかれていることだった……。メガヒットGAG大作『進め!稲中卓球部』から一貫して、「人生とは何か?」というテーマを問うてきた漫画家・古谷実。その魂をつぎ込んで描き出される、圧倒的な「絶望の世界」!!

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ヒミズのレビュー

点数別:
11件~ 15件を表示/全25 件

8点 あおはなさん

万人向けではないですね。

心にも物理的にも闇を持ち、文字通りアンダーグラウンド(地中)にもぐりまったく日の目を見ることのない(いやもしかしたら必要ですらない)生態系を持つ住田をヒミズという動物に照らし合わせているメッセージ性は強烈です。

終わり方に賛否両論がありますが、ヒミズは地上に出してもらって果たして生きて行くことができるか?ここに本書のテーマ性のひとつがあるような。

ヒミズ=日不見、日見ずですから。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-12-11 18:11:43] [修正:2010-12-11 18:15:41] [このレビューのURL]

9点 スケフサさん

みんなにオススメ出来る作品ではないが個人的には名作。

主人公・住田の心境がとてもいい。共感出来る部分もあるし、人間こんな状況になればこんな行動をとるかもな。とも思わせる。リアルな思想が描かれている。リアルであるがゆえ悲しく、重く、響く。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-10-27 19:02:10] [修正:2010-10-27 19:31:47] [このレビューのURL]

8点 a6a6さん

下層から最下層に転落し、閉塞感が広がるとともにおかしくなっていく主人公を描ききった話。そこから一切浮気せず、四巻でぱっと終わったところが良い。
推理小説内の殺人は全貌が明らかになる一方で世間は未解決事件で溢れかえっているのと同じで、外部からの説教で人を救えるなんてことは現実には滅多にない(今まで自分にされた説教を思い出してほしい)、ということに気づかされる作品。
理由はよく分からないが主人公を好きになる人がいる・小汚い変質者が多数登場する、という古谷漫画の共通点も、ここでは話の流れとマッチしているのをはじめ、とにかく不自然さが無い。
雰囲気が終始一貫していて、流れを壊してしまうようなことが起こらず、だから他の漫画には当たり前にあるようなことが無く、オンリーワンの漫画だと思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-03-16 00:37:46] [修正:2010-07-11 02:30:39] [このレビューのURL]

10点 masakijp2002さん

魂を揺るがし、人生に影響は与えないが、
人間の負の部分、本質そのものを描いた作品。
救いのない内容で最終的にも救いがない。
だが、こんな話は現実でも数多く存在する。
そういうリアリティを追求した意味では並ぶ物がない無双な作品。
茶沢さんにはあの現実を受け入れた上で強く生きていって欲しいと思ったが、現実はなかなかそうもいかないだろう。
傑作でいて、無常としか言いようがない。
反面、エンターテインメントとは、ジャンルを問わず予定調和的で、そもそもファンタジーなのだと気付かせてくれる作品。

極論を言えば、さっきまでは希望を感じていて、愛する者と一緒に夢を語っていたりしていたのに、次の瞬間には車に轢かれて肉塊になっているようなのが現実。

これほど極端に賛否両論が別れ、読み手を選ぶ作品はない気がする。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-06-22 07:15:36] [修正:2010-06-22 07:15:36] [このレビューのURL]

6点 ミドリちゃんさん

雑誌に掲載されていた最終話は,茶川さんの
「なにそれ?」
で終わってたらしいです。

この漫画の主人公の感情をいまひとつ理解出来ない人も多いはず。僕ももちろんその一人です。
希望を語り合った後での自殺。
ホントになにそれ?です。自分で定めたルールにどうしても抗えかったのでしょう。
日見ずであって日見れずではないのと分かった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-03-08 11:02:05] [修正:2010-03-08 11:02:05] [このレビューのURL]

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