「masakijp2002」さんのページ

総レビュー数: 5レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年06月22日

10点 ヒミズ

魂を揺るがし、人生に影響は与えないが、
人間の負の部分、本質そのものを描いた作品。
救いのない内容で最終的にも救いがない。
だが、こんな話は現実でも数多く存在する。
そういうリアリティを追求した意味では並ぶ物がない無双な作品。
茶沢さんにはあの現実を受け入れた上で強く生きていって欲しいと思ったが、現実はなかなかそうもいかないだろう。
傑作でいて、無常としか言いようがない。
反面、エンターテインメントとは、ジャンルを問わず予定調和的で、そもそもファンタジーなのだと気付かせてくれる作品。

極論を言えば、さっきまでは希望を感じていて、愛する者と一緒に夢を語っていたりしていたのに、次の瞬間には車に轢かれて肉塊になっているようなのが現実。

これほど極端に賛否両論が別れ、読み手を選ぶ作品はない気がする。

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[投稿:2010-06-22 07:15:36] [修正:2010-06-22 07:15:36] [このレビューのURL]

ヤクザに拳銃で撃たれたり、完全にイッてしまっているヤンキー高校生に車で跳ねられたりと実は相当アブナイ漫画。(笑)
一方でギャグ度合いが凄まじく、そんなダーティーな一面を忘れてしまうほど。
また、三橋と伊藤の極端な性格の対比から生まれた軋轢と友情を巧く、さりげなく描いている良作。
絵は巧くはないが味のある作風。
中学までは真面目で高校デビューした金髪とトンガリの不良という設定も当時としては斬新。
思えば、三橋は勝つ為なら何でもするという、アンチヒーローの先駆け的存在だったのかも。

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[投稿:2010-06-22 06:36:15] [修正:2010-06-22 06:36:15] [このレビューのURL]

台詞が光る作品。それに尽きます。
ここまで独特な台詞回しをする作品はまずないでしょう。
ただ、ジョースター家やDIOの血統に拘りすぎてるのが難点。
波紋やスタンドなどがオンリーワンな発想で斬新。
主要人物の内面描写の掘り下げは少年漫画レベル。
4部までが作画もストーリーも最高潮の作品だが、青年誌に移行してどう変わったのかが見所の作品。

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[投稿:2010-06-22 06:09:24] [修正:2010-06-22 06:09:24] [このレビューのURL]

デッサン力が素晴らしく、戦いの描写が静止していません。迫力があります。
ですが、ストーリーはうっすぺらで、主人公の強さのインフレも最悪です。
当時の某ヒットSF洋画からのあからさまなパクリもいただけません。

しかしながら安心して読めるのは少年漫画ならでは。
ナメック星篇で終わらせればもっと高い評価だっただけに、編集部の延命工作がこの作品の質を低下させてしまったのは残念な所です。
ですが、ラストは大団円で良い終わり方だったと思います。

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[投稿:2010-06-22 05:47:15] [修正:2010-06-22 05:47:15] [このレビューのURL]

既にこの漫画と付き合って13年ほどになりますが、
正直言って、ここまで大風呂敷にしてしまうと終わりが見えないです。

ただ、三浦先生の場合は物語の伏線をいままでしっかりと回収してきているので、単純に主人公の能力のインフレ化で収束するとは思えません。
逆に主人公の命の収束が始まってきており、
父と母をこれまで導き、守ってきた”人間と闇の子”の新しい幽界の命が成長していっています。
いわゆる王道ファンタジーに近い展開に持って行きながら、この描写には因果律に打ち勝てない、人間の限界を感じさせるリアリティを強く感じます。
とはいっても、既に主人公は人間レベルの強さではありませんが。

点数は上記の伏線を巧く回収し、多くの方々の期待を良い意味で裏切る結末になると予想した上での10点ですが、悪い意味で裏切られた場合は0点です。ただのロールプレイングゲームにならない事を祈りつつ。

魔法に関しては、登場した時点でかなりの失望を感じた方が多いと思いますが、それも、最初のエルフの登場時点で示唆されていたと考えれば充分な伏線といえます。ただ、あの”違和感”で離れていった読者は多い事でしょう。

いずれにせよ、完結まであと数年は要するでしょう。

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[投稿:2010-06-22 05:26:17] [修正:2010-06-22 05:26:17] [このレビューのURL]

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