星守る犬のレビュー
6点 アルゲマイネ原野さん
平凡に暮らしていながら仕事と家族を失った不器用な「おとうさん」と、
唯一残った飼い犬ハッピーの二人旅を描いた作品。
二部構成になっており、タイトルになっている前編がいわば本筋で
後編の『日輪草』は第三者がみた前編のエピローグといった構成です。
前編、ハッピー目線で語られる不自然なくらい淡々としたおとうさんの人生の終着の旅は
何を思い亡くなっていったのか明確に描かれず、若干モヤモヤさせられるんですが
後編に奥津氏が逆なぞりして辿るルートの中で上手く補完してくれています。
エピローグの使い方が非常に上手いですね。
感動ものの作品は作り手が狙う狙わないに限らず
100%共鳴できる層がある程度絞られてしまいますが、
他のレビュアーの方々も言われていますように
長年飼い犬をパートナーとして連れ添い、そして死別を経験された人こそが
この作品の真価に共鳴できるのだと思います。
自分は家で犬を飼っているのですが、いまいちピンと来ない部類でした。
おそらく自分が二十歳を超えてから初めて犬を飼い始めており
まだまだ飼い犬との付き合いも日が浅く、
いつか来る別れに対して自分の中で想像が及ばない、
実感が沸かないというのが正直なところなのだと思います。お恥ずかながら。
もしいつかまた手にとる機会があったとき
作品に対する評価が変わるのかもしれません。
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[投稿:2011-04-30 23:54:27] [修正:2011-04-30 23:57:58] [このレビューのURL]
5点 blackbirdさん
予想の域を出なかった、普通に悲しい佳作。
寂しい話ですね。
犬を飼ったことがある無しでかなり評価が分かれるかも。
全く違うお年寄りや子供との話で、二巻が現在出ているようですが、評判がよかったからシリーズ化されるんでしょうかね。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-04-19 22:37:19] [修正:2011-04-19 22:37:19] [このレビューのURL]
5点 torinokidさん
現代版「フランダースの犬」というのは言い得て妙。
普通に哀しい良作だと思う。
お笑いだけかと思ってたら、なかなかやるじゃん村上氏。
ただ自分は犬飼いじゃないせいか、あまり深くは入り込めなかった。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-01-11 19:41:22] [修正:2011-01-11 22:01:20] [このレビューのURL]
8点 森エンテスさん
村上たかしによる現代版「フランダースの犬」。
現代においては、フランダースの犬では強者であった、大人と呼ばれる存在も弱者となり得、そしてネロと同じ理由で死んでしまう。
そして、その最後の時に最後まで側にいてくれるのは犬なんだな。
とても悲しい物語。
実家で犬を飼っていて、危篤と聞いていたのに、会いに行かずに死に目に会えなかったことをいつまでも後悔している僕みたいなヤツにはダメージが大きいです。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-10-24 14:42:07] [修正:2010-10-24 14:42:07] [このレビューのURL]
4点 スケフサさん
犬と飼い主のおっちゃんの悲しいお話。
泣けるとの宣伝文句があったと思いますが、個人的には泣けなかった。
ちょっと普通と感じてしまった。
悪くはないんですけど・・・って感じですかね。
犬はとても可愛く描いてあって良かったですけど。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-10-23 22:38:47] [修正:2010-10-23 22:38:47] [このレビューのURL]
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