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7点(レビュー数:2人)

作者松浦だるま

巻数14巻 (完結)

連載誌イブニング:2013年~ / 講談社

更新時刻 2014-06-17 23:13:21

あらすじ 二目と見れぬ醜悪な容貌を持つ少女・累。その醜さ故、過酷な道を歩む累に、母が残した一本の口紅。その口紅の力が、虐げられて生きてきた、累の全てを変えていく――。

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この漫画のレビュー

7点 霧立さん

[ネタバレあり]

女の美醜というありふれながらも扱いの難しいテーマに正面から切り込まんとする作品。
主人公は絶望的な醜い容姿でありながらも演劇に魅せられ女優を目指す。母から託されたあるものを使って…
醜女であるが故に、自分ではない誰かになりたいという強烈な欲求が芽生え、それを具現化する手段として演劇の才能を極限まで磨き上げる主人公。そして「誰かになる」という形容が比喩に留まらない禁忌的行為…主人公の執念と、自らの醜さ(外見だけとは限らない)と罪深さに対する葛藤・絶望は非常によく表現されて引きつけるものがある。
物語としてはこれからが佳境のようなので、当初のこのテンションをそのまま維持できるか、きちんと風呂敷を畳めるかなどまだ未確定要素はあるし、今やタレント芸人アイドルが跋扈する演劇の世界に「舞台女優」として名を成すことの違和感(やや古臭さ)もある。それでもここまでの展開は十分読ませるので期待値を込めてこの評価を。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-01-08 23:03:00] [修正:2015-01-08 23:03:00]

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