あらすじ
佐藤大輔著の同名小説『皇国の守護者』が原作。サーベルタイガー・天龍などファンタジー色強い戦争物。が、内容は既得権益を守る為に足を引っ張り合う権力者や決して一枚岩ではない軍隊など、非常に現実的(というか生臭い)でもある。時代設定としては十九世紀ごろ。蒸気機関が発明されてから約二十年が立つ。
【大協約】という人と龍が交わした契約が、世界秩序を為す世界。そこに存在する小国『皇国』と、その皇国に侵攻してきた世界最大の大国『帝国』との戦争が主な内容だが、そこに皇国内での覇権争いや経済問題、政治も絡めて描いてゆく。主人公は帝国との決戦に敗れた皇国が敗走する中、運悪く遅滞戦を命じられた皇国軍人・新城直衛。実験部隊でもある剣牙虎部隊を率い、新城は絶望的な戦線にその身を投じてゆく…。
この漫画のレビュー
4点 パンダマンさん
いや、これは漫画化しちゃってよかったのか疑問の作品。そんだけ原作に決定的は設定ミスがある
日露戦争の時代に、ファンタジー要素を加え、戦争の残酷さと戦術を楽しむ作品
味方側だけに超高性能レーダーと通信をかねた導術使いというのと、サーベルタイガーが部隊に加えられてる
決定的なミスを、うまく話で見えないように隠してる
この先はネタバレ。これを楽しみにしてる人も話がつまらなくなる恐れがある
いくら新城が優れた戦術家という演出してもミスが二つある
一つが導術使い
戦争は情報戦だ。相手の位置、ましてや状態までわかっちゃうのがどれだけ有利か
将棋で、自分は全部見えてるのに、相手はこっちの手が見えてない状態を想像すればいい。その圧倒的な有利性がわかると思う
2つ目が爆弾の存在。爆弾が現在でも圧倒的な殺傷力があるのは、だれでも知ってる
この二つを組み合わせれば、どんだけ有利か優秀な指揮官ならわかると思うんだけどな
戦争のエグさは出てるんだけど、方向性がやっぱり自分とは会わなかったし、正直、新城は優秀な指揮官というより、ひどいナルシストで仲間を無駄に死なせる指揮官としか写らなく、かなりイライラしてしまった
漫画家さんはがんばってるんだけどなぁ…
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2006-12-02 00:29:37] [修正:2006-12-02 00:29:37]