あらすじ
佐藤大輔著の同名小説『皇国の守護者』が原作。サーベルタイガー・天龍などファンタジー色強い戦争物。が、内容は既得権益を守る為に足を引っ張り合う権力者や決して一枚岩ではない軍隊など、非常に現実的(というか生臭い)でもある。時代設定としては十九世紀ごろ。蒸気機関が発明されてから約二十年が立つ。
【大協約】という人と龍が交わした契約が、世界秩序を為す世界。そこに存在する小国『皇国』と、その皇国に侵攻してきた世界最大の大国『帝国』との戦争が主な内容だが、そこに皇国内での覇権争いや経済問題、政治も絡めて描いてゆく。主人公は帝国との決戦に敗れた皇国が敗走する中、運悪く遅滞戦を命じられた皇国軍人・新城直衛。実験部隊でもある剣牙虎部隊を率い、新城は絶望的な戦線にその身を投じてゆく…。
この漫画のレビュー
9点 natyuさん
戦争のリアルな戦術的な部分を書けている良い作品です。
評価の高い原作のおかげによるところも大きいでしょうが、とても緊迫感のある作品で面白いです!
竜やテレパシーのような要素が出てくるファンタジー的な設定ですが、戦闘は何よりも戦術的な展開のため、ファンタジーと言うよりも近代戦闘に近い感じです。
絵も上手いですし、キャラクターも皆、魅力的なので(主人公は本当に魅力的で、この主人公の存在だけでも読んでみる価値はあると思います)読み手を惹きつける要素は十分でしょう。
難点はやはり、戦術的なため、文字量が多く読みづらいという所ですが、個人的にはじっくり読んで感心したので、家でじっくり読むのがいいでしょう。
戦術シュミレーションゲームとかが好きな人はオススメだと思います。
ただパンダマンさんの意見にはなるほどと思ってしまいました。
それでもいい作品だと思いますし、これからも楽しみです。
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[投稿:2006-12-04 18:52:24] [修正:2006-12-04 18:54:21]