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1.61点(レビュー数:13人)

作者中野純子

巻数8巻 (完結)

連載誌週刊ヤングジャンプ:2002年~ / 集英社

更新時刻 2009-11-25 06:34:07

あらすじ 高校一年の夏休み、ポンタは悪友のタロとジロに誘われエミ、ルミ、千砂たち女の子3人と海水浴旅行に。この旅行で童貞喪失を目論んでいたポンタは、待ち合わせ場所に制服姿で現れ、ビーチではスクール水着の明るすぎる千砂にかなりてこずったが…!?

備考 月1連載

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この漫画のレビュー

0点 ラグナさん

[ネタバレあり]

おもしろさが全く理解できなかったという点において0点です。

ここまで人をバカにした作品は例を見ません。
ましてや女性読者であればこういう展開が好きとかってレッテルを貼られるのも、女から見れば迷惑です。

この作品における最大の問題点は『レイプ犯・徹底擁護』です。
レイプ展開を持ち込んだのは別に構いません。
それはレイプ犯がクズだったということと、彼氏や親友の思いを踏みにじってまで「危険人物」を信用して家まで平気で付いていったヒロインがバカなだけです。

ところが、このレイプ犯はありえない言動を繰り返します。
あろうことか
『非処女だと思って平気でレイプしたら本当に処女だった』
ことに青ざめて謝罪し、レイプ行為を認める。
ヒロインが非処女だった場合、レイプは認めず親の金や脅迫のために撮影した全裸画像で口を封じる気バリバリだったわけです。

何よりも、レイプしたヒロインの彼氏に自分の犯罪を告白するわけですが、
結局『あんたはあの人に相応しくない。だから解放してやる』ために犯したと言い放ちます。
こんなふざけた理屈がありえるでしょうか?

全く自分の犯した罪の重さを理解しておらず、全く関係ない人のせいにするようなクズが、
こともあろうか結局は罪に問われることはなく全員に許されます。
被害者であるヒロインはありえない理屈と方法で許し、
被害者の彼氏である主人公はレイプ犯と終始馴れ合い、
被害者の親は娘がレイプされたというのに何の賠償も裁きも要求せず不問に処し、
過去にそのレイプ犯に恋路を壊された被害者の彼氏の親友は『訴えたってしょうがない』などというありえない許し方をします。

この超絶的に理不尽なレイプ犯擁護の原因、
私は主人公である被害者の彼氏にあると思っています。
前述のように、レイプ犯は罪の意識もなく、責任転嫁をした上で自分を正当化する発言をしました。
それに対して主人公はその言い分を
「全面的に認めて」います。
その上で、レイプ犯のありえない発言を
『誰にも言っていない』のです。

もし、レイプ犯のありえない言い分を周りに言っていれば、
自業自得とはいえまんまと犯されたヒロインは「許す」はずがない。
被害者の母親は怒り、レイプ犯の家に乗り込み、レイプ犯の通う学校にも乗り込み、しかるべき処罰と謝罪と賠償を要求するでしょう。
親友にしても「しょうがない」で済ませるわけが無い。

作者はレイプ犯擁護のために徹底的に主人公に傷を負わせまくるだけでなく、その行動まで制限させるというあまりにも理解不能なことをずーっと続けます。

結局、主人公だけが巻き添えで心に傷を負います。
愚かな恋人には侮辱され続け、
その母親には
『レイプ犯を裁きもしないし、そいつの親にも何も知らせない。
 学校にも通告せず退学にもさせない。
 悪いけど今までどおり君はレイプ犯と同じ学校に平然と通い続けてね』
と言われているも同然。

一方、ありえないご都合主義で許されたレイプ犯は社会的制裁は全く受けず平然と学校に通い、成績優秀だから将来は産婦人科医を目指すという順風満帆な道を歩んでいく。
こんな理不尽な話がありますか?

一応、レイプ犯はそれなりの報いは受けますけど、
あの程度の傷とあの程度の障害を負ったぐらいで納得できる読者なんて居ません。
あれで納得した主人公の頭の狂い具合は常軌を逸しています。
そんな状態が続いたまま物語は進むわけですから、何を描こうとも馬鹿馬鹿しいし、気持ち悪いだけです。
最終巻のあとがきにて
「あのレイプ犯は一生孤独に生きていくでしょうね」
と作者は言ってますが、は?だから何?って話です。

そこまでイラつきながら私は何故最後まで作品を読んだのか?
それは、最後の最後に主人公は必ずレイプ犯に言うべきことを言うだろうと期待したからです。

「気に入った女の子が自分に振り向かなかったのが気に入らないからって、その女の子を無理矢理犯したレイプ犯!
自分がやったことの罪の意識も無く、しかもそれを他人のせいにするような卑怯者が人の痛みを理解できるのか?
お前なんかが医者になんてなれるか!

避妊もせずに平気で女の子をレイプできるような奴が、産婦人科医になって命を扱えるのか?
お前なんかが命を扱う資格は無い!

今度は俺が言ってやるよ。調子に乗るな!!!」

って啖呵を切るぐらいしてくれると思ってたんです。
なのに、一瞥して・・・無言で立ち去るって。はぁ?

作者さん、
どこまでレイプ犯の社会的信用と将来を大事にしたいんですか?

こんなありえないレイプ犯徹底的擁護作品を美談として取り扱うから、
貴女が亡くなったときに半数以上が「ざまぁ!」ってコメントするんですよ。

私だってそう思いますもん。同じ女として軽蔑します。
もしこれが遺作になっていたら、私は侮蔑の手紙を集英社と作者宛に送りつけていたと思います。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2018-03-22 23:42:23] [修正:2018-03-24 01:39:44]

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