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7.57点(レビュー数:19人)

作者草場道輝

巻数25巻 (完結)

連載誌週刊少年サンデー:1999年~ / 小学館

更新時刻 2010-08-15 12:21:59

あらすじ 九州の小島から、サッカー選手を夢みて一人の少年がやってきた。名門ACミランのスカウトさえ虜にした彼の名は…坂本轍平。

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この漫画のレビュー

6点 パンダマンさん

[ネタバレあり]

 サッカーってプレイする側だけじゃなくって、観る側にも結構高いスキルが要求されたりする
 ただボールだけ追ってると、ゴール前にパスをしてFWが受けてシュートというプレイがみえるだけだ。だけど、その前にはディフェンスラインを引きつけて空いたスペースを他の選手が飛び込んで、初めてゴール前のパスにチャンスが生まれてたりと、何段階にも重ねられてきたプレイの結果がそこにはある
 ボールだけじゃなく全体の流れを見てないと一つ一つのプレイの凄さがわからない結構難しい事を要求される。だから、慣れないとスーパープレイヤーのドリブルとかの個人技にしか目がいかなくなってしまう

 この漫画は、タイトルが「ファンタジスタ」というにも関わらず、そういうスーパプレイヤーの個人技や必殺技をなるべく排除して、サッカーのプレイの面白さを伝えていた漫画
 パスの意味、ポストプレイヤーの役割、スペースの作り方、そういうのを漫画の中にうまく取り込んで、だれでもわかるように教えてくれた。読んでて感心するところは多数あった

 ただ、イタリア留学して、「おお、次はディフェンスの面白さを伝えてくれるんだな(イタリアといえば非常にディフェンスを重視する玄人なプレイを喜ぶところ)」という期待は全て裏切られた
 観る側のポイントではなく、選手の苦悩や一流チームの誇りとかのヒューマンドラマな漫画になってしまった。いや、それはそれで漫画としては、間違ってないんだ。だけど、これに求めるものはもっと違うところにあったんだよ・・・と失望したのもんです

 でも一番読むサッカー漫画。見せ場が必殺技じゃなくってサッカー自体を見せているものとしては結構貴重だと思う

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-09-23 00:47:54] [修正:2007-09-23 00:47:54]

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