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8.42点(レビュー数:7人)

作者古屋兎丸

巻数1巻 (完結)

連載誌マンガ・エロティクス・エフ:2006年~ / 太田出版

更新時刻 2009-11-25 06:34:40

あらすじ 工場の煙に覆われた蛍光町の片隅にある、「光クラブ」と名づけられた少年達の秘密基地。
その場所で、ある崇高なる目的のために作られた「機械−マシン」が目を覚ました。
鳴り響く笛の音、狂気をはらんだ叫び声…。
熱狂する彼らの目的は!?「機械」の正体とは―!?

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この漫画のレビュー

4点 霧立さん

[ネタバレあり]

昭和の薫り漂う工場跡地にある少年たちの秘密基地で繰り広げられる殺戮劇。実際のアングラ舞台の演目を漫画化したものだそうです。帝一の國でもそうですが、この作者は昭和的な舞台設定が好きなようですね。
最初は「少年たちの純粋な仲良しクラブがその閉鎖性から徐々に理性のタガが外れ、些細な仲間割れから遂に一線を超えてしまう…」的なお話を想像していたのですが、いざ読んで見ると少年たちは冒頭から人を手にかけており、「最初からイカれた少年たちがその暴力性を仲間に向けて殺しあう内ゲバ物(う〜ん昭和な言葉!)」だったので一線を踏み越える背徳感や罪悪感はさほど無く、淡々と崩壊していく様を眺めるようでした。
(前日譚的な外伝も有るようですが、それはあくまで別作品なのでここでは除外)
物語は最後に種明かし的なものもあり、一気に読めてしまう迫力もあるので決して悪い作品とは思いません。しかしこの手の話はある程度レビューに頼らないと手にする機会が非常に少なく、かといってレビューを読んで過度な期待をもって臨むとやや肩透かしを食ってしまう、難しい作品だなと感じました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-11-01 13:59:15] [修正:2014-11-01 13:59:15]

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