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6.25点(レビュー数:27人)

作者あだちとか

原作河島正

巻数21巻 (完結)

連載誌月刊少年マガジン:2003年~ / 講談社

更新時刻 2009-11-25 06:34:48

あらすじ 全世界規模で発生した集団自殺騒動。それが少年少女たちの日常を壊した。笑いあって、腹が減って、授業がつまんなくて、ケンカして、まったりダベって。ともかく、なんでもない普通の毎日でそうやって生きてるのが当たり前だった。死が身近にあることは知っていても自分で命を絶とうだなんて夢にも思わない。確かにあの日まではそうだったのに・・・―宇宙に包まれる感覚と目の前で笑いながら死んだ女―その笑顔はとても幸せそうで、だからかもしれない。「うらやましい」って思ったんだ。

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この漫画のレビュー

6点 とろっちさん

絵、綺麗ですね。とにかくそれが最大の特長。
ただ他の方のレビューにもあるように、確かにストーリーと絵柄は合っていない気がします。

連載開始当初は個性的で目を引くような設定がとても良く、引き込まれるようにして
読んでいたのですが、途中からただの能力バトルものになっちゃいましたね。
それでも第一部はそのシンプルさが読みやすく、なかなか良質の少年漫画だと思います。

第二部になるともうよくわからんです。若干置き去りにされてました。
その割に、ラブコメ部分とか日常のまったりコメディとか、コミックス巻末のおまけ4コマとか、
なんかストーリー本筋以外の部分がやたら面白く感じる妙な作品です。

以下、ちょっとした感想。
これらは個人的好みの問題なので評価対象にはしてないですが、読んでいて気になってしまいました。

・ 操作(=洗脳)の能力を持った重要な登場人物が出てきます。
相手に触れるだけで、即座に、簡単に、ほぼ絶対的に、思考を操ることができるみたいです。
本当に好みの問題になりますが、こういう強力な洗脳キャラが出てくると興ざめしてしまいます。
だって何でもありになっちゃうじゃないですか。作品のリアリティが一気に崩れてしまう気がします。
主人公に触れればその時点で試合終了ですからね。

・ この作品では「死への羨望」(と、そこからの克服)が重要なキーワード。
でも自分の考えでは、死は羨むべきものでも、憧れるものでも、到達点でもなく、
少なくとも、死んでいった人を羨ましいとは思わないです。
それを推されても、ちょっと……ね。
もちろん、最終的なテーマは arrive であり alive であるわけですが、
少年漫画なんだから、全国の青少年に死を肯定するような描き方をしちゃいかんですよ。

それにしても、やっぱり絵が素敵。
次回作は能力バトルではなく、サスペンスホラーみたいなのをやってほしいです。
サスペンスにしては絵にちょっと白い部分が多いですが、それでもすごくマッチしそうな気がします。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-08-27 16:25:50] [修正:2010-08-27 16:42:25]

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