ホーム > 青年漫画 > ヤングキングアワーズ > それでも町は廻っている

7.39点(レビュー数:53人)

作者石黒正数

巻数16巻 (完結)

連載誌ヤングキングアワーズ:2005年~ / 少年画報社

更新時刻 2010-09-22 05:07:26

あらすじ ここは下町・丸子商店街!この一見フツーの通りに存在するメイド喫茶「シーサイド」。重厚な服が何気に似合うバアサンと女子高生探偵に憧れる天然少女・嵐山歩鳥が繰り広げるメイドカフェじゃない、メイド喫茶コメディー。商店街の皆さんを巻き込んで只今をもって発進!

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この漫画のレビュー

7点 鋼鉄くらげさん

石黒正数という作家の人間性をこれ以上なく色濃く反映させた作品です。

とりあえずこの作品を読んでおけば、石黒正数という人物がどういう物語を作ることが好きな人間なのか、あるいはどういうキャラクターを作ることが好きな人間なのか、更にはどういう価値観、倫理観、思考回路、物事に対する嗜好などを持った人間なのかということをつぶさに知ることができる、ある意味、作者自身の心の有りようを丸裸にしたような作品です。

ではこの作品はどういう作品なのかというと、それはとても不思議な作品で、日常ものだと言うこともできるし、サスペンスやミステリーだと言うこともできる。あるいはSF作品と言うこともできるかもしれない。つまりは作者自身が今どういう物語を描きたいかによって、その時々の作品全体のカラーが全く別のものに変わってしまうという、非常に多様性に富んだ作品です。

ただ、それでも今回評価点を7点に留めたのは、全16巻のうち後半の何巻かは、かなり話の内容がマンネリ化してきて、初期の頃のような面白みが減ってきた印象を受けたためです。個人的に、この作品は原作第2巻の、タイトルと同名のエピソード「それでも町は廻っている」が本当の最終回だったと思っています。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-10-06 19:29:12] [修正:2017-10-06 19:29:12]

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