この漫画のレビュー
10点 佐々木裕健さん
第二次世界大戦中のユーゴスラビアという、マニアックかつ複雑な国を舞台にすることは、面白い漫画を描く描かない以前の段階での苦労が山積みであったことであろう。
それでもなお、そのテーマに真正面から取り組んだ結果、単なる反戦という次元を大きく超越した、人間や社会に根源的に潜む悪を描写し、格闘する段階にまで達した、極めて普遍性の高い物語に仕上がっている。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2007-06-12 18:35:04] [修正:2007-06-12 18:35:04]