「佐々木裕健」さんのページ

総レビュー数: 58レビュー(全て表示) 最終投稿: 2007年06月12日

一歩間違えればオナニー漫画といわれてもおかしくないほど、作者の趣味が丸出しにされている。

受け付けない人には受け付けられない世界観だろうけど、楽しませるところは楽しませてくれるという点で、現代版「悲劇」として十分に成り立っている作品。

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[投稿:2007-06-21 23:46:42] [修正:2007-06-21 23:46:42] [このレビューのURL]

こじんまりとまとまった、フツーの大学生の生態が見事に表現されている。小市民のモラルをあざ笑う美女によって、居心地のよいサークルが崩壊していく様が、ものすごくリアルであり、個人的には何かすがすがしいものすら感じてしまった。(大学生活を順調に、楽しく過ごせなかった人間のルサンチマンさえも感じてしまった)

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[投稿:2007-06-18 00:48:16] [修正:2007-06-18 00:48:16] [このレビューのURL]

世の中には「何でこんなものが大ヒットするの?」という作品、商品が数限りなく存在するが、これもその一つ。世の中は本当に理不尽に不幸な人間もいれば、理不尽に幸福になれる人もいるのだなあ。

こういうのを普通に感動できる人間って、多分YOSHIとかでも感動できる人なんですかね。そんな人の精神構造、そしてこんなのが大ヒットする釈迦そのものにはすごく興味がわきます。

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[投稿:2007-06-18 00:38:57] [修正:2007-06-18 00:38:57] [このレビューのURL]

漫画、というかストーリーの定石、エンターテイメント性を大幅に犠牲にしてでも社会、現実をリアルに描こうとしているように感じる。

主人公の医局内での嫌われっぷりはその典型である。『医龍』のようなスーパーマンでもない普通の研修医(下っ端)が、医局(組織)に対して従順でない、その軋轢の描写は本当にお見事。

主人公の行動が完璧、正解かどうかの判断はできないが、こんな風に嘘の無い行動をすることを「偽善的」と切り捨てること自体、すでに社会に毒されている何よりの証拠であろう。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-06-17 22:23:53] [修正:2007-06-17 22:23:53] [このレビューのURL]

2点 ZETMAN

作者の意気込みは分かるが、自己満足の領域を脱出できていない。
長い間、安易かつ工夫の無いエンターテイメントばかり描いてきたことによる反動か、娯楽になりうるシリアスを表現する方法を忘れてしまった感じがする。


あと10年早く連載を開始していたら、すなわち『アイズ』の前に連載していたらもう少し面白くなっていたかもしれない。プロトタイプの読みきりは面白かったから。

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[投稿:2007-06-17 08:17:11] [修正:2007-06-17 08:17:11] [このレビューのURL]

色々面白くなる要素を持ち合わせておきながら、全て不発で終わってしまった感じ。

主人公、外道って言われてるけど、どこがデスか?単なる口の悪い説教好き。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-06-17 00:58:17] [修正:2007-06-17 00:58:17] [このレビューのURL]

絵の密度は恐ろしいくらい高く、作品の世界観を余すことなく表現できている。

にも関わらず、ストーリー展開の密度にはあまりにムラがある。作者にとっては真剣なのだろうが、カットするか短縮した方が良い戦闘シーンが多すぎる。かと思えば、テンションを崩壊させかねないようなギャグシーンも投入し、全体的に力の出し入れを間違っているような印象さえもしてしまう。

誰もが言うとおり、
3巻〜14巻の流れは、日本漫画史上類を見ないほどの神懸かったものがあり、まるでギリシア悲劇かオペラを見ているような錯覚さえも味わうことが出来た。

それ以降は、作者の自己満足的なものが多く感じられるが、人生を捧げているエネルギーだけは感じ取れるので、最後まで付き合おうと思う。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-06-17 00:33:55] [修正:2007-06-17 00:33:55] [このレビューのURL]

10点 ぼくんち

人間のクズ、社会の最底辺をリアリティを持ったまま笑い飛ばし、しかもその根底に愛のようなものが感じられる。愛があるから、個性的なクズをたくさん表現できる。(心の底からさげずんでいる人は、クズを自分の視界に入れないから、正確な表現は不可能。ステレオタイプになってしまう)

冗談や皮肉抜きで、まるで聖書のような漫画。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-06-17 00:21:45] [修正:2007-06-17 00:21:45] [このレビューのURL]

4点 DEATH NOTE

大場つぐみ=ガモウ説に一票。

絵柄や雰囲気こそ違えど、ストーリー展開やトリック(そして登場人物の名前のセンス)のレベルは『ラッキーマン』とたいして変わらないように思える。(逆に言えば、『ラッキーマン』が過小評価とも)後付ルールでストーリーを引っ張った感もある。

「友情・努力・勝利」の「努力」以外を真逆にした主人公の造詣は衝撃的だった。

連載中、真っ先に読み続けはしたが、二度読むほどの価値は無い。

主人公の頭脳戦のみに主眼を置き、「正義とは何か?」とか「実の息子が犯罪者だった時の親の行動は?」といった難しいテーマを全て切り捨てたのは潔しとも取れるが、それがゆえに一過性の価値以上のものは、この作品には無い。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2007-06-17 00:11:04] [修正:2007-06-17 00:11:04] [このレビューのURL]

8点 SLAM DUNK

巻が進むごとに(試合が進むごとに)密度が高まってくる。しかしラストは高まりすぎではないだろうか。

一般的に高評価の山王戦だが、私にとっては、その前くらいのインターハイ予選くらいの濃さが一番読んでいて楽しく、ラストはまるでカルピスを原液で飲んでいるような、重たすぎる感じがして、あまり好きではない。

力が入っているのはよく分かるし、それが今の『バガボンド』『リアル』につながっているのだろうが、もう少し遊び心があった頃(ドリブルシュートを「庶民シュート」と命名してしまう感覚)がなつかしく、大切にしてもらいたかったと思う。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-06-16 21:07:14] [修正:2007-06-16 21:07:14] [このレビューのURL]

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