「佐々木裕健」さんのページ

総レビュー数: 58レビュー(全て表示) 最終投稿: 2007年06月12日

2点 ZETMAN

作者の意気込みは分かるが、自己満足の領域を脱出できていない。
長い間、安易かつ工夫の無いエンターテイメントばかり描いてきたことによる反動か、娯楽になりうるシリアスを表現する方法を忘れてしまった感じがする。


あと10年早く連載を開始していたら、すなわち『アイズ』の前に連載していたらもう少し面白くなっていたかもしれない。プロトタイプの読みきりは面白かったから。

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[投稿:2007-06-17 08:17:11] [修正:2007-06-17 08:17:11] [このレビューのURL]

色々面白くなる要素を持ち合わせておきながら、全て不発で終わってしまった感じ。

主人公、外道って言われてるけど、どこがデスか?単なる口の悪い説教好き。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-06-17 00:58:17] [修正:2007-06-17 00:58:17] [このレビューのURL]

約10年前に某漫画批評系掲示板でこの作品をネタにパクリ論争をしたことが懐かしい。今思うと、別に法的に問題になる盗作では決してないし、作品の質と売り上げは必ずしも一致しないのはこの作品に限ったわけではないのだから、あんなに熱くなる必要もなかったわけだが。

いずれにせよ、『幽遊白書』がなければあの箇所は存在しなかったのだろうなあ、と思わせるくらいの、器用なだけの貧相な作品です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-06-12 20:34:00] [修正:2007-06-12 20:34:00] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

もともと青年誌でやるべきテーマを少年漫画に持ってきてしまったために、全てが中途半端なご都合主義になってしまった。


特に私が気に食わない展開は志々雄真実が勝手に燃えて絶命してしまったところである。
もし志々雄が自滅しなければ、剣心は二者択一を迫られる。
1:殺さない程度に痛めつけ、警察に引き渡す。
2:殺す。
もし1を選べば志々雄は死刑になるか脱獄するかのどちらかしかない。死刑になれば、剣心は間接的に殺しを手助けしたことになるし、脱獄されたら、また多くの人間の命が犠牲になる。
「不殺の誓い」を守ることにより、これだけのリスクが出るというのに、志々雄の自滅により、リスクは回避できるは殺さずにすんだはで、良いとこどりになってしまったわけである。


剣心の「不殺の誓い」は、それによって罪をかぶるもの、命を落とすものを別に作り出すという本質的なジレンマがあるにも関わらず、そのテーマに真正面に取り組むことなく、ご都合主義的展開でスルーさせ、単なるバトルものとしてしまったことに、私は怒りすら感じてしまう。

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[投稿:2007-06-12 20:08:15] [修正:2007-06-12 20:08:15] [このレビューのURL]

『たとえばこんなラブ・ソング』の三角関係をそのまま持ち込んでいる。

一人の男が二人の女の間で揺れる(揺らす)というのは、それだけで物語が勝手に、劇的に進んでいく便利さがあるわけだが、そのような形でしか恋愛を表現できないのでは、恋愛の機微を表現していることにはならないと思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-06-12 19:46:40] [修正:2007-06-12 19:46:40] [このレビューのURL]

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