ホーム > 少年漫画 > 週刊少年マガジン > 金田一少年の事件簿

5.62点(レビュー数:48人)

作者さとうふみや

原作金成陽三郎・天樹征丸

巻数76巻 (完結)

連載誌週刊少年マガジン:1992年~ / 講談社

更新時刻 2011-01-12 14:07:46

あらすじ 金田一耕助の孫、金田一一(きんだいちはじめ)が、幼馴染の美雪と一緒にさまざまな難事件を解決していくお話。警視庁捜査一課のバリバリの警部だけど、はじめや妻には頭があがらない剣持勇や、はじめに異様なライバル心を燃やす、東大卒で本庁きっての超エリートな明智健悟警視他、個性的なキャラクターも多数登場する。

備考 2度のドラマ化(1度目は堂本剛主演、2度目は松本潤主演)、2度のアニメ化、実写映画化などがなされ、小説版も天樹征丸著作により出版された。ちなみに、「探偵学園〜」終了後、少年マガジン40号から不定期短期集中連載の新シリーズが開始し、現在も連載中。ちなみに、単行本はこのような形で発売されている。FILEシリーズ(無印)…全27巻、Caseシリーズ…全10巻(正しくは全7巻だが、3巻、5巻、7巻が上下巻に分かれているため、合計全10巻という事になる)、吸血鬼伝説殺人事件…全1巻、オペラ座館・第三の殺人…上下巻、獄門塾殺人事件…上下巻、雪霊伝説殺人事件…上下巻、黒魔術殺人事件…全1巻、血溜之間殺人事件・不動高校学園祭殺人事件…全1巻、剣持警部の殺人…上下巻、錬金術殺人事件…上下巻、ゲームの館殺人事件…全1巻、短編集…全6巻、20周年記念シリーズ…全5巻、金田一少年の事件簿R…全14巻。

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この漫画のレビュー

7点 gundam22vさん

コナンと並ぶ有名推理漫画です。事件ごとに1シリーズ物として
、連続殺人事件を解決して行きます。
主人公を有名な架空探偵金田一耕助の孫として少年誌で登場させたのはいきなりインパクトが凄まじかったですね(クレーム問題があったらしいですが)。
その名に恥じない推理力と個性がもった主人公で、他キャラ及び犯人も興味深い人間が多数いました。

絵が古い初期からなかなか迫力と一定の画力があります。よって連続殺人事件について一種のホラー漫画的楽しみ方も可能
です。トリックも盗作騒動があったようですが、詳しくない
自分には、驚きが多かったですね。

もっとも優れた点は、作品の途中までは、色々と考えさせられる余韻を残す人間ドラマを事件に関連して
見せてくれるところです。犯人の自殺も多いのが理由でしょうが、それ抜きにしても心に響く物語が語られています。この辺は他作品にはとてもないものだと思います。コナンやQEDと違い金田一が犯人を人間として全否定せず、真摯に接しようとしたり、粘り強い説得、逮捕後は会いに行ったりして、更生にまで配慮していたのは、事件をゲーム扱いしていないのが伝わり、非常に好感が持てました。

ただ、この作品の最大の欠点はやはりコナン同様に引き伸ばしによる質の低下だと思われます。後半の犯罪芸術家(この職業自体が気持ち悪い)の登場で色々事件がとかなった時点で、もうネタ切れなんだなとは伝わって来ました。非恋湖の犯人を再登場させたのも彼の処遇(例の事件は記憶がないからという理由だけで免責できるものではない筈)やその事件の悲しい余韻を奪う行為でしたし。

途中までの素晴らしさは高く評価したいですし、1部完結までなら粘っていた方だと思うので、今から読む人にはそこら辺を目安
して読んで欲しい作品です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-12-15 02:22:38] [修正:2010-12-18 01:57:08]

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