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6.26点(レビュー数:52人)

作者篠原健太

巻数32巻 (完結)

連載誌週刊少年ジャンプ:2007年~ / 集英社

更新時刻 2012-08-24 18:22:18

あらすじ 学校内でのトラブルや生徒の悩み事は何でも解決!それが俺達、学園生活支援部、通称「スケット団」っス!

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この漫画のレビュー

8点 鋼鉄くらげさん

おそらくこの作品は
「今私たちは青春時代を楽しんでいる」現在進行形の物語ではなく、
「かつて私たちは青春時代を楽しんでいた」過去完了形の物語。

つまりこの作品は、終わってしまった青春時代に対して、大人になった作者が後ろを振り返った時に、あの頃は楽しかったなとか、あの頃に戻りたいなとか、そういった郷愁や追想の念を込めて作られた物語であり、一種の回顧録のようなものだったと私は考えます。

その時は気付かない「今が楽しい」という事実。
その時は気付かない「今の時間」が持っている輝かしさ。

そんな、ともすると青春時代の美化とも揶揄されないこの作品は、作者の、「大人」としての立場から送られたメッセージが随所に盛り込まれています。しかし多くの子供たちはそれらの「作者が贈ったメッセージ」には気付かないでしょう。かつて私たちが、大人たちから言われた多くの言葉を忘れてしまったように。卒業式に述べられた式辞。卒業文集に書かれた言葉。先人たちが残した言葉の多くは、自分たちがその立場になった時に初めて気付かされます。

夏休みに課された自由研究。
退屈で仕方が無かった古典の授業。

大人たちが子供たちに伝えたかった言葉や思いは、いつの時代も十年越しです。

この「SKET DANCE」という作品に込められた作者の言葉や思いが、十年後の大人たちに無事に届いた時に初めて、この作品は完結を迎えるのではないかと考えます。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2013-08-09 20:20:26] [修正:2013-08-09 20:33:19]

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