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7.64点(レビュー数:28人)

作者能條純一

巻数32巻 (完結)

連載誌ビッグコミックスピリッツ:1993年~ / 小学館

更新時刻 2011-01-12 12:51:48

あらすじ 第51期名人戦、名人・大原巌と挑戦者・滝川幸次が熱海で第7局を戦っていた時、東京・将棋会館に氷室将介という青年が現れた。プロ棋士になりたいという将介が手にしていたのは伝説の棋士・御神三吉の推薦状だった。

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この漫画のレビュー

9点 souldriverさん

完全にイカレてる。
ちっぽけな81マスの盤上に、この世の全てをごちゃまぜにして突っ込んだような狂気が満たされている。どんなバトル漫画よりも静かなのに、ボードゲームとは思えないほど激しく勝負の臨場感が伝わってくる。

淡白で無鉄砲な主人公の代わりと言わんばかりに、次々と登場する濃ーい棋士たちが見所。どう見ても変人としか思えない彼らにも彼らなりに様々な生き様があり、それぞれの揺るぎない信念がある。それでこの作者の描く汚い爺さんたちがまた、不思議なことに、読めば読むほどにカッコイイのだ。
命を削った勝負を経て成長していく将介の姿に心踊り、強敵を次々と打ち負かしていく様子にカタルシスを感じる。
何よりこの漫画が素晴らしいのは、対局に勝った者だけに未来が用意されているのではないというところ。敗者のドラマもまた、同じぐらい眩い光に満たされてる。

将棋が分かるかどうかなんて関係ない。ここにあるのはただ壮大な人間ドラマだ。傑作!

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-01-22 23:38:41] [修正:2008-01-22 23:38:41]

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