「souldriver」さんのページ
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しばらく漫画から遠ざかってましたが、少し余裕がでてきたので過去のレビューの修正などぼちぼちやってます。
自分のレビューを読み返していて気付いたことが1つ。それは「緊張感」という言葉を多用していること。
僕にとっての漫画の評価基準とはつまり、(ユルい作風でも、ギャグ漫画であっても)「独自の緊張感」を感じられるか否かということろに終始するようです。
7点でオススメ、8点で秀作、9点以上で傑作、10点は特別な点数。点数は気分次第でけっこう変わるので、なるべくレビュー本文をしっかり書くように心がけてます。
○定期的にチェックしてる作品(レビュー変更の可能性あり)
「ヴィンランド・サガ」 「岳」 「銃夢 Last Order」 「CRAYMORE」 「さよなら絶望先生」 「シグルイ」 「SIDOOH 士道」 「ジパング」 「スティール・ボール・ラン」 「Damons」 「賭博堕天録カイジ」 「バガボンド」 「ハチワンダイバー」 「ヒストリエ」 「PEACE MAKER」 「へうげもの」 「BECK」 「HELLSING」 「魔人探偵脳噛ネウロ」 「無限の住人」 「よつばと!」 「ラストイニング」 「リアル」 「WORST」

6点 ごっちゃんです!!
今さら少年誌で相撲という(おそらく編集部がやらせた)無茶な題材でもちゃんと熱い王道展開に持っていくつの丸先生の技量はさすが。
しかしやはり時代の並には抗えなかった。
面白いんだけど、舞台や内容の規模が微妙すぎてジャンプの中で明らかに浮いてる。4巻のあたりから徐々に末期臭が漂ってきたかな・・・と思ってたら案の定打ち切られました。
惜しい漫画だとは思うが、もし他の掲載紙だったら・・・もし打ち切られずにいたら・・・と考えてもこれ以上どうしようもなかったような気がする。テーマが合わなかったということだろう。
作者は後の展開への伏線のつもりだったんだろうけど、デブが最後までただの超絶ヘタレのままだったのは泣ける。一応ラストで横綱になっるあたり余計泣ける。
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[投稿:2008-08-20 10:51:22] [修正:2008-08-20 10:51:22] [このレビューのURL]
4点 PEACE MAKER
得点は暫定。
今回の舞台は西部劇。主人公の得物はもちろん銃だけど、最近なにかとよく目にする弾丸乱射しまくりな銃撃戦とは違い、一瞬の抜き打ちが勝負を分ける渋い戦闘シーンが良い。
キャラクターや設定などは良くも悪くも皆川先生の十八番という感じで、さて、ここからどう料理していくのか楽しみ。アクションシーンに派手さこそ少ないものの、スピード感溢れる描写はさすがの一言。
カイルが良いキャラしてます。期待。
08.08.20追記
2巻が出てたので感想。
「・・・あれ? これってこんなノリだったっけ?」
フツーに旅をして、フツーに敵が襲ってきて、フツーに切り抜けて、フツーに新キャラが出てきて、新たなフツーっぽい謎が・・・。
なんとも締まりのない展開。
とりあえず死ぬかもしれない危険な場面でみんな冷静すぎて、逆にこっちが不安になってきた。
なんだか雲行きが怪しくなってきた気がするけど、期待してます。
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[投稿:2008-02-01 00:43:42] [修正:2008-08-20 09:20:23] [このレビューのURL]
9点 スティール・ボール・ラン
今最も注目してる漫画。「特にこのシーンが!」というのはないけど、ストーリーの完成度の高さは歴代ジョジョの中でも一、二を争う出来じゃないかと思う。
第五部あたりから気になり始めた構図・コマ割りの見づらさから一歩抜け出し、かっしりとした絵柄に落ち着いた。ここぞの場面の迫力はさすがで、静動のメリハリが利いた非常にリズム感のある構成になった印象。
驚いたのはヘタレだったジョニィの変貌ぶり。単に戦闘能力・乗馬能力が向上しただけでなく、精神面での成長が確かに伝わってくる。
序盤〜中盤はセルフパロディーや単純な戦闘がメインなためマンネリも感じたが、「遺体」争奪戦が激しくなってきたあたりからの緊張感が凄い。以前よりもスタンドが直接戦闘に影響する度合いが薄くなり、より精神面の駆け引きが描かれるようになった。これを地味と感じるか、熱いと感じるか。僕は後者だ。
今はまだどういう結末が待っているのか見当もつかない。だからこそわくわくする。
物語の本当のゴールがどこにあるのか明確に示されていないのが、今までのジョジョと最も違うところかもしれない。
(08.5.20改筆)
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[投稿:2007-06-21 16:53:05] [修正:2008-05-20 15:07:59] [このレビューのURL]
7点 MONSTER
途中までは百点満点。連続殺人事件に東西問題や戦争による利害といった社会問題を絡め、各人物の思惑が交錯していくのがザッピング群像劇的でおもしろい。
いくつもの謎が複雑に絡まりあい、少しずつ事件の全貌が明らかになっていく展開はスリル感抜群。いつももう一歩というところで真相がするりと手の平から逃げていくのにやきもきさせられた。
ただこういう「引き」は適度にあってこそ効果を発揮するというもので。
終盤に向かうにつれ、だんだんいいところで必ずCMが入るテレビ番組を見ているような気分に。また次から次に新たな謎が出てきすぎるせいで、それまでの展開との関連性を見失ってしまいがちになってしまう。このグダグダが本当に残念。
サブストーリーや脇役は相変わらず魅力的。最後もなんとかうまくまとめたと思う。
読み応えは重量級。大作と言っていいでしょう。
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[投稿:2008-03-12 00:34:38] [修正:2008-05-20 14:14:20] [このレビューのURL]
5点 BLACK LAGOON
そこはかとなく伝わってくる無駄なテンションの高さに圧倒されて、読み始めの期待度はかなり高かった。
ただセリフのこねくり回しぶりが少し度を越えてると感じたり、ステレオタイプすぎるキャラクタライズ、あまりにも現実離れした現象(ショットガンのようなものでクルーザーを吹っ飛ばす、傘で弾丸の雨を防ぐetc)の連続でページを繰るごとにだんだん興味が薄れていき、メイドさんのあたりでもうお腹いっぱい。
B級映画のノリは嫌いではないけど、あれはチープさが視覚・聴覚からダイレクトに伝わってくる実写映像でないと魅力が半減してしまうような気がする。
あとは・・・冒頭のエピソードが「いかにも」という感じで、芸がなかったのも物語に引き込まれなかった原因かもしれない。
あえて漫画でこのノリを貫く独自性は評価できる。
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[投稿:2008-05-20 12:41:33] [修正:2008-05-20 12:41:33] [このレビューのURL]
8点 岳
毎年のように報道される冬山の遭難者のニュースを見て、「なんでこんなバカげた危険を冒す人間が後を絶たないんだろう…」と思ったことはないだろうか。僕もその一人だった。
この漫画はそんな疑問に対する答えの一つを示してくれると同時に、日常においても常に生と死が隣り合わせであるという現実の厳しさを語ってくれる。
人と人との関わり合い、人と自然との関わり合い、そして生者と死者との関わり合い、そんな「言葉以上の」コミュニケーションの描写が非常に上手い。主人公・三歩の救助活動に向き合う姿勢のまっすぐさには尊敬の念すら覚える。
画力にものを言わせて山岳の風景の素晴らしさを見せるのも一つの(最も簡単な)方法だが、この漫画はそれをやらない。しかしなぜか、あまり描かれることのない山頂からの壮大な眺めが頭の中にしっかりイメージできる。作者の持つ構成力の高さの産物だろう。
他の方の指摘にもあるように、巻を重ねるごとにマンネリ気味になってきてる印象は否めない。どんな終わり方を見せてくれるのか、そして個人的に好きなキャラであるザックの出番が増えることに期待を込めて。
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[投稿:2008-05-20 12:08:08] [修正:2008-05-20 12:08:08] [このレビューのURL]
9点 MASTERキートン
それぞれのエピソードの奥深さが素晴らしい。かなり専門的な知識を素人にも理解しやすく、かつしつこくなりすぎないように料理して物語に溶け込ませてるのがすごい。
かといってコテコテの雑学ものでもなく、情のあるドラマとサスペンスが随所に散りばめられてるから飽きが来ない。エンドレスで話が繰り返されるのではなく、世界情勢の変化に伴ってゆったりと時間の進行を感じさせてくれるのも良い。
これだけの内容を基本1話完結方式で惜しげもなく投入できる引き出しの多さにはただただ感心。このとてつもなく幅広くて深い知識はいったいどこから生まれてるのだろうか。ああ、それにしても、褒めるところしか見つからない…。
登場人物のさり気なく気が利いたセリフや、行動の1つ1つが「知ること」の楽しみと「生きること」の素晴らしさを教えてくれる。
これを外して浦沢直樹は語れません。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2008-01-29 12:06:38] [修正:2008-01-29 12:06:38] [このレビューのURL]
5点 ARIA
決して悪い漫画ではないと思うけど、果てしなく退屈だった。たとえるならアルコールの抜けた甘い白ワインという感じ。平たく言うと物語に酔うことができない。
設定に関して言えば、せっかくテラフォームされた火星が舞台なのに、風景がまんま古き良き地球のコピーというのがもうひとつ腑に落ちない。こう言うのは無粋かもしれないけど、わざわざ遥か火星まで開拓に行って時代遅れの街を作る理由はどこにあるのか…と思ってしまう。
雰囲気は底抜けに良く、僕があまり好きになれなかったのは単に絵柄が好みじゃなかったという部分も大きいと思う。
合う合わないはあるとして、一度読んでみるだけの価値はある。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2008-01-29 11:09:08] [修正:2008-01-29 11:09:08] [このレビューのURL]
9点 月下の棋士
完全にイカレてる。
ちっぽけな81マスの盤上に、この世の全てをごちゃまぜにして突っ込んだような狂気が満たされている。どんなバトル漫画よりも静かなのに、ボードゲームとは思えないほど激しく勝負の臨場感が伝わってくる。
淡白で無鉄砲な主人公の代わりと言わんばかりに、次々と登場する濃ーい棋士たちが見所。どう見ても変人としか思えない彼らにも彼らなりに様々な生き様があり、それぞれの揺るぎない信念がある。それでこの作者の描く汚い爺さんたちがまた、不思議なことに、読めば読むほどにカッコイイのだ。
命を削った勝負を経て成長していく将介の姿に心踊り、強敵を次々と打ち負かしていく様子にカタルシスを感じる。
何よりこの漫画が素晴らしいのは、対局に勝った者だけに未来が用意されているのではないというところ。敗者のドラマもまた、同じぐらい眩い光に満たされてる。
将棋が分かるかどうかなんて関係ない。ここにあるのはただ壮大な人間ドラマだ。傑作!
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2008-01-22 23:38:41] [修正:2008-01-22 23:38:41] [このレビューのURL]
5点 バジリスク-甲賀忍法帖
うーん、出足は良かったんだけど期待してたほどではなかった。
もっと骨太の正統派忍者ものなのかと思ってたが、完全に能力バトルの様相。それはそれで嫌いじゃないけど、リアル調に描き切るのかイロモノ系で押し通すのか、どっちつかずに終わってしまった感がある。
さらに中途半端だったのが朧と弦之介の恋の顛末。あれだけの引きを作って至った終盤の展開がかなり駆け足で、膨らんだ読み手の期待をさらりとかわすようにあっさり終わってしまった。
それから時々紙面の雰囲気から浮いた実写(?)の背景が無理矢理ねじ込まれてるのが気になる。
まあリメイクというのはなにかと難しいのだろうけど。
戦闘シーンに限ればなかなか突飛でおもしろかっただけにもったいない。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2008-01-16 23:55:27] [修正:2008-01-16 23:55:27] [このレビューのURL]