「souldriver」さんのページ

総レビュー数: 110レビュー(全て表示) 最終投稿: 2007年06月21日

今さら少年誌で相撲という(おそらく編集部がやらせた)無茶な題材でもちゃんと熱い王道展開に持っていくつの丸先生の技量はさすが。
しかしやはり時代の並には抗えなかった。
面白いんだけど、舞台や内容の規模が微妙すぎてジャンプの中で明らかに浮いてる。4巻のあたりから徐々に末期臭が漂ってきたかな・・・と思ってたら案の定打ち切られました。
惜しい漫画だとは思うが、もし他の掲載紙だったら・・・もし打ち切られずにいたら・・・と考えてもこれ以上どうしようもなかったような気がする。テーマが合わなかったということだろう。

作者は後の展開への伏線のつもりだったんだろうけど、デブが最後までただの超絶ヘタレのままだったのは泣ける。一応ラストで横綱になっるあたり余計泣ける。

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[投稿:2008-08-20 10:51:22] [修正:2008-08-20 10:51:22] [このレビューのURL]

ひたすら足掻く主人公に共感できるか否か。他の方の言うようにこの点において大きく評価が分かれそう。

漫画というメディアで物語を描くにあたって、「理想」と「現実」の線引きはとても難しい。こと現代を舞台とした作品ではご都合展開が過ぎてもダメ、堅苦しすぎてもダメになってしまうところがあると思う。
その点、この作者は主人公が両者の間で悩む姿を適度に描いた上で、最後の結論を放っぽり出して全部うやむやにしてしまう(主人公の勢いに任せてしまう)。
無責任といえばそれまでだが、流れに身を任せようとする自分がいかに現実に納得の行かないもう一人の自分と上手く付き合って行くか、というのが社会で立ち回っていく上で大事なことなんだと言ってるように思う。これは個人的な解釈だけど。

小難しい話になってしまったけど、エンターテイメントとして良作なのは間違いなしです。

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[投稿:2007-12-26 19:39:44] [修正:2007-12-26 19:39:44] [このレビューのURL]

6点 CLAYMORE

もうちょっと濃い作品かと思いきや、意外にもなかなか手堅く読みやすい内容。
かなりシンプルに「戦い」に主眼が置かれており、こういう漫画を見るのは久々なので新鮮に映った。余分な肉が極力削られてるのをストイックと見るか、陳腐と見るかで印象は変わってくると思う。

線が細いのがあんまり好みじゃないけど、絵は悪くない。要の戦闘シーンが丁寧に描かれてるのが良い。
ただし人物の描き分けが不十分なのは問題。特に集団戦闘がメインの北の戦乱編では誰が誰だか…ということもしばしば。妖魔のキャラクタライズが少しワンパターンなのもマイナス。

それから気になるのが、そろそろインフレが限界に来てるように思えること。新展開になるたびに圧倒的に強いキャラが…の繰り返しでは、ちょっと今後が心配。
良作なだけに、終わりどころを間違えないでほしい。

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[投稿:2007-11-05 02:03:51] [修正:2007-11-05 02:03:51] [このレビューのURL]

6点 タッチ

出始めは革新的な作品だったのだろうけど、H2→タッチと読んだ者としてはそこまでの傑作だとは思わなかった。
物語としての出来の良さ、恋愛に重点を置いた高校野球像の新しさというのは認めざるを得ない。ただ、一番の見所であるはずの揺れ動く心理描写に、いまいちピンと来ない自分がいる。

あだち先生の作風の良さというのは、青春時代の不安定で微妙な男女関係を「空気」で表現するような物語の進め方だと思う。その空気は時代によって変化しているものであって、常につかみ所がない。
だからリアルタイムでこれを読んだ「タッチ世代」にはH2の良さが、「H2世代」にはタッチの良さが完全には理解できないんじゃないかと思う。
そしてそういった時代の微妙な変化を、ややごまかしつつも確実に作品に反映させていくあだち先生はやっぱりすごい漫画家なんじゃないかな、と。

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[投稿:2007-10-01 23:01:42] [修正:2007-10-01 23:01:42] [このレビューのURL]

普通におもしろい。非の打ちどころはほとんどない。
ただどうしても少女漫画的なノリがちょっと合わないというか、他の人が読んで一番面白いと感じる大事な部分が僕には見えてないような気がする。

だからこのマンガに関しては正直これ以上書くことが思いあたらないなー。
「マンガでクラシック」ってインパクトなら「神童」の方が大きかったし…。うーん。

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[投稿:2007-09-27 00:47:15] [修正:2007-09-27 00:47:15] [このレビューのURL]

オンラインコミックという当時新しい試みに挑戦したのはエライ。

内容は、まあ良くも悪くも実験的な色合いが濃かったかな。スラムダンク時とは絵の質が全く違うし(特に色の付け方)、「SF+バスケ」なんて突拍子もない題材を持ってきたところにもチャレンジスピリットが感じられる。
さすがに話の組み立て方、キャラの魅力、構図の上手さはどれを取っても一級品。ただマンガというのは自由に描くよりもやっぱり締め切りや編集者に追われながら描いた方がいいものができるのか、イマイチ記憶に残らない出来だったように思う。

タダで読めたんだし(今もそうなのかは知らない)、世界観や絵を楽しむだけでも十分なクオリティーではあった。イノタケファンならずとも一度目を通してみるだけの価値はあるのでは?

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[投稿:2007-09-13 00:06:44] [修正:2007-09-13 00:06:44] [このレビューのURL]

小学生の頃やってたアニメの出来がすごく良くて、「きっと原作もおもしろいに違いない!」と読んでみたら、何もかも全くの別物でびっくりした。
随所に素人臭さが漂う、無意味に濃い絵と濃いキャラクターたち。ストーリーもよく分からないまま終わっていった感じ。
なんとも掴みどころのない作風だけど、でもなぜかけなしたくない気分にさせられる。どっかに光るものがあるんだなー。それが何なのかうまく言葉にできないのは僕がまだまだ未熟なんだろうなー。

しかしよくこのマンガからあのアニメを作ったもんだと思う。
いいクリエイターに恵まれたんだね。

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[投稿:2007-09-11 19:04:34] [修正:2007-09-11 19:04:34] [このレビューのURL]

相変わらず絵は抜群に上手い。アクションシーンのシンプルさやキャラクターの格好良さはかなりのインパクトあり。
話の展開に妥協がなく、主要人物がピンチのときに「どうせここで誰かが助けに入るんだろうなー」とか思ってたらほんとに死んじゃったり、先が読みにくいのも良い。この作者にしては珍しく思考回路が単純な人物が多いが、それが逆に修羅な雰囲気をよく引き出している。

ただ幕末という時代としてはちょっと現実離れしすぎた設定が多いのが気になる。3巻あたりまで読んだ時点では「無限の住人」のような架空世界が舞台なのかと思ってた。
またそれとは逆に新撰組や高杉晋作など、実在の人物の描写がステレオタイプで新鮮味に欠ける(魅力的ではある)。どうせ史実と絡ませるなら、もう少し思い切った改変をしてみても良かったのでは。

あと、百舌目立ちすぎ!(主に表紙と扉絵) でもかわいいから許す…。

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[投稿:2007-09-10 11:42:37] [修正:2007-09-10 11:42:37] [このレビューのURL]

今のジャンプで唯一毎週読んでる漫画。
適当な絵とシュールな展開は健在で、月に1回ぐらいのペースで笑える回がある。

マサルさんの頃と比べるとだいぶパワーダウンした気がするけど、多分勢いで突っ切る無茶さが薄れて自虐的なネタが多くなったからかなー。良くも悪くも題材の幅が広がったのも一因だと思う。
若さだけはどう頑張っても取り戻せない…とは思いつつ、やっぱりどっちかと言うとマサルさんの方が断然好きだなあ。

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[投稿:2007-08-27 13:26:07] [修正:2007-08-27 13:26:07] [このレビューのURL]

リアルタイムで読んでたら面白かったんだろうけど、連載が終わった後にまとめて読んでも元ネタが分からなくてイマイチ笑えなかった。
時事ネタとともにかなりマニアックなネタも数多く仕込まれてるから、分かる人には実にツボを刺激される内容なんじゃないかな。

後半に向かうにつれだんだん登場人物や設定が混沌としていくのは笑えた。初期の頃のまともな羽美はどこへ…。
ギャグの方向性と終わり方は大好き。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-08-21 00:23:03] [修正:2007-08-21 00:23:03] [このレビューのURL]

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