「souldriver」さんのページ

総レビュー数: 110レビュー(全て表示) 最終投稿: 2007年06月21日

初めて読んだときはモロにグロい描写や細かい絵柄が新鮮に映ったけど、それだけ。どうにも後味のない薄っぺらな印象しか残らない。

謎が謎を呼び…まではいいんだけど、その謎がさらに謎を呼び、さらにさらにその謎がまた謎を呼び…と無限ループが続き、読んでるうちに何が最初の謎だったのかなど軽く忘れてしまう。
登場人物もただひたすら猟奇的なだけで、魅力は一切感じられなかった。
「サイコさん」とはよく言ったものだ…。

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[投稿:2007-08-30 23:09:42] [修正:2007-08-30 23:09:42] [このレビューのURL]

今のジャンプで唯一毎週読んでる漫画。
適当な絵とシュールな展開は健在で、月に1回ぐらいのペースで笑える回がある。

マサルさんの頃と比べるとだいぶパワーダウンした気がするけど、多分勢いで突っ切る無茶さが薄れて自虐的なネタが多くなったからかなー。良くも悪くも題材の幅が広がったのも一因だと思う。
若さだけはどう頑張っても取り戻せない…とは思いつつ、やっぱりどっちかと言うとマサルさんの方が断然好きだなあ。

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[投稿:2007-08-27 13:26:07] [修正:2007-08-27 13:26:07] [このレビューのURL]

BSで再放送されてたアニメ版を見て、ドラゴンボールなど軽く凌駕するあまりの迫力&無茶苦茶さに圧倒され、ハマってしまったのがこの作品を知るきっかけだった。
忘れた頃に古本屋で原作漫画を発見し、アニメ版に匹敵する無茶さに再び大爆笑。

登場人物はことごとく性格がねじ曲がった野郎ばかりで、明らかに狂ってる奴から一見マトモに見えて実は変な奴までとにかく魅力的。(ただし友達にはなりたくない)
こんなチームワークのチの字もない適当な野球が見れるのはこの漫画だけ!
絵もまたすごい。はっきり言って画力は低いしゴチャゴチャしてて汚いんだけど、この漫画以上に迫力のある絵柄の漫画というのはなかなかない。

地獄甲子園とはまた違った方向でぶっとんだギャグ(と真剣の中間の)野球漫画の傑作。
アニメ版もテーマ曲と内容に凄まじいギャップがあったり、今だったら視覚障害を起こしかねないとして放送できるかどうか怪しいほど迫力のあるシーンなど、見所が多い。どっちかというとアニメを先に見るのがオススメ。
あ、一応ちゃんと野球はやってます。念のため。

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[投稿:2007-08-22 16:13:43] [修正:2007-08-22 16:13:43] [このレビューのURL]

これぞ土田節の真骨頂!
バカで、カッコつけで、臆病で、貧乏で、どうしようもなく不器用だけど、とてつもなく人間味溢れる愛すべき人物たちの生き様がぎっしり詰め込まれた秀作揃い。
特に「キャット空中一旦停止」がおもしろかった。
自殺を覚悟した人間が最後に見る走馬灯が、彼の置かれた状況とは裏腹にコミカルに、楽観的に描かれるのがなんともおかしい。しかし結末でグッと現実に引き戻される。
生と死の間の極限の状況をとことんシリアスに描ける一方で、ここまでユニークに表現することもできるのは、やっぱり作者の人間観の土台に卓越したものが備わってるからだと思う。
表題作でベンツのエンブレムばかりを盗むオッサンを見たときは思わず「それ何てカイジ?」と思ったけど…。

落ち込むことがあっても、これを読めば生きる活力が湧いてくる。土田世紀入門にもうってつけの一冊。

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[投稿:2007-08-22 13:03:08] [修正:2007-08-22 13:03:08] [このレビューのURL]

土田世紀史上稀に見る駄作。
熱いノリとかただのスポ根ものに終わってないあたりに「らしさ」はあるものの、ネタがネタだけにとんでもなく時代錯誤の古臭い雰囲気が充満しており、持ち前の泥臭い作風がそれを加速させている。
さらに掲載誌の事情により突然打ち切られ、例の終盤の超展開に加えなんとも後味の薄い終わり方。

ボウリングそのものの描写やギャグは気合入ってて良かったんだけど…。

これとは直接関係ないんだけど、なぜこの作者の漫画には「ライバルが海外に渡り、空港で飛行機が飛び立つ場面で完」っていうパターンが異常に多いんだろうか。謎だ…。

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[投稿:2007-08-22 12:34:28] [修正:2007-08-22 12:34:28] [このレビューのURL]

リアルタイムで読んでたら面白かったんだろうけど、連載が終わった後にまとめて読んでも元ネタが分からなくてイマイチ笑えなかった。
時事ネタとともにかなりマニアックなネタも数多く仕込まれてるから、分かる人には実にツボを刺激される内容なんじゃないかな。

後半に向かうにつれだんだん登場人物や設定が混沌としていくのは笑えた。初期の頃のまともな羽美はどこへ…。
ギャグの方向性と終わり方は大好き。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-08-21 00:23:03] [修正:2007-08-21 00:23:03] [このレビューのURL]

人情味溢れるエピソードの数々に、酒にまつわる古今東西の小話が面白い。
野球がまだ純粋なエンターテイメントの地位を保っていた古き良き昭和の空気を感じることができた。主人公の位置が「代打」っていうところもまた渋くていいんだな。
のめりこむほど面白いという訳ではないけど、可はあって不可はない。安定して質の高い話が散りばめられている良作野球マンガ。

というのがホークスがダイエーになる前の、南海時代の分までしか読んでない僕の感想。そうか。あれ以上は知らなくて幸せだったのか。
というかとっくに完結してるもんだと思ってたよ…。

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[投稿:2007-08-20 12:26:59] [修正:2007-08-20 12:26:59] [このレビューのURL]

ブラックユーモアと時事ネタが小気味良く盛り込まれた風刺画的なマンガ。今回は登場人物多めで制限も少ないし、改蔵のときみたいにカオスなループに突入することはない…かな?

常に「今」を題材にしてる内容なため、電車の中なんかで暇つぶしに読んでニヤリとするのに最適。単行本でまとめて読むのには向かないと思うけど、作者もそれはよく分かってるみたいでファンサービスや加筆修正なんかも多く好感が持てる。
持ち前の軽い絵柄とノリがうまい具合に作用して黒いネタが多い割に悪意はあんまり感じないし、相変わらずいいマンガを描くなあ。この人。

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[投稿:2007-08-20 02:01:05] [修正:2007-08-20 02:01:05] [このレビューのURL]

「銃夢」や「灰者」と同じ作者による作品とは思えないほど明るい雰囲気に驚き。「世界名作劇場」のような作風と言えば分かってもらえるだろうか(特に「七つの海のティコ」っぽい。知ってる人いるかな?)。

地球がテーブル状で世界の果てに巨大な滝つぼがあったり、どう見ても潜水服な鎧をまとって戦う騎士がいたり、魔法の灯台の光を狙う異邦人と戦ったり、死神が出てきて魔の剣をもらったり…とにかく冒険心をかき立てられる絶妙な世界観にツボを刺激されっぱなし。
正義の味方は正義の味方として、悪役は悪役としてサラッと描かれているので、気軽に読めて読後感も良い。
クライマックスの展開次第でかなりの良作になることが期待できる。

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[投稿:2007-08-17 00:11:21] [修正:2007-08-17 00:11:21] [このレビューのURL]

7点 灰者

作者本人も認めている通り、フランスのベデや松本大洋などの影響を色濃く感じさせられる。

終始暗い空気が漂い、モチーフとなった「銃夢」とは舞台を同じくしながら、本編では描き切れなかったクズ鉄町の暗黒面が全面的に押し出されているため、全く違った印象を受ける。
自分の中に潜む魔性との葛藤、場末の喧騒の中の救いの無い未来像といった、それ自体は珍しいテーマではないが、SF世界ならではの独特の雰囲気を舞台としていることでこのテーマがより引き立っている。
またコントラストを意識した絵と断片的にストーリーを見せられる映画的な構成が非常にカッコイイ。

作品としての完成度は十分高いと思うが、予備知識なしに読むとただの模倣や雰囲気だけを重視したものだと取られるかもしれない。
他の作品群とは一線を画した木城先生の意外な一面が見れる作品。銃夢を読破した後に読むのがおすすめ。

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[投稿:2007-08-16 22:50:52] [修正:2007-08-16 22:50:52] [このレビューのURL]

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