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7点(レビュー数:1人)

作者木城ゆきと

巻数1巻 (完結)

連載誌ウルトラジャンプ:1995年~ / 集英社

更新時刻 2009-11-25 06:40:27

あらすじ 近未来、退廃の一途をたどるクズ鉄町で、砕け散りながらも走り続けるモーターボーラー・スネブ。
そんな彼を闇へと誘う声とは…?

苛烈な試合に生きる勝者と敗者の暗黒を描く、木城ゆきと渾身の一作

備考 「銃夢」に登場したモーターボールの番外編。
ただし本編との人物的なつながりは一切なく、完全に独立したエピソードになっている。

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灰者のレビュー

点数別:
1件~ 1件を表示/全1 件

7点 souldriverさん

作者本人も認めている通り、フランスのベデや松本大洋などの影響を色濃く感じさせられる。

終始暗い空気が漂い、モチーフとなった「銃夢」とは舞台を同じくしながら、本編では描き切れなかったクズ鉄町の暗黒面が全面的に押し出されているため、全く違った印象を受ける。
自分の中に潜む魔性との葛藤、場末の喧騒の中の救いの無い未来像といった、それ自体は珍しいテーマではないが、SF世界ならではの独特の雰囲気を舞台としていることでこのテーマがより引き立っている。
またコントラストを意識した絵と断片的にストーリーを見せられる映画的な構成が非常にカッコイイ。

作品としての完成度は十分高いと思うが、予備知識なしに読むとただの模倣や雰囲気だけを重視したものだと取られるかもしれない。
他の作品群とは一線を画した木城先生の意外な一面が見れる作品。銃夢を読破した後に読むのがおすすめ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-08-16 22:50:52] [修正:2007-08-16 22:50:52] [このレビューのURL]


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