「souldriver」さんのページ
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しばらく漫画から遠ざかってましたが、少し余裕がでてきたので過去のレビューの修正などぼちぼちやってます。
自分のレビューを読み返していて気付いたことが1つ。それは「緊張感」という言葉を多用していること。
僕にとっての漫画の評価基準とはつまり、(ユルい作風でも、ギャグ漫画であっても)「独自の緊張感」を感じられるか否かということろに終始するようです。
7点でオススメ、8点で秀作、9点以上で傑作、10点は特別な点数。点数は気分次第でけっこう変わるので、なるべくレビュー本文をしっかり書くように心がけてます。
○定期的にチェックしてる作品(レビュー変更の可能性あり)
「ヴィンランド・サガ」 「岳」 「銃夢 Last Order」 「CRAYMORE」 「さよなら絶望先生」 「シグルイ」 「SIDOOH 士道」 「ジパング」 「スティール・ボール・ラン」 「Damons」 「賭博堕天録カイジ」 「バガボンド」 「ハチワンダイバー」 「ヒストリエ」 「PEACE MAKER」 「へうげもの」 「BECK」 「HELLSING」 「魔人探偵脳噛ネウロ」 「無限の住人」 「よつばと!」 「ラストイニング」 「リアル」 「WORST」

8点 バガボンド
セリフや動きの多いものだけが良い作品ではないと思う。
ここ最近の展開には「静」の中にある深い精神世界、動かないことによる動きや駆け引きが意識的に描かれており、非常に惹き付けられるものがある。
おそらく小次郎をあえて聾唖にしたのも、こういった世界が描きたかったからだと考えている。
絵は言うまでも無くハイクオリティ。これまでの漫画の手法にこだわらない自由な表現方法によって人物たちが生き生きと描き出されており、物語に一層の緊張感を持たせている。
また「強さ」という一元的な観点でしか物事を見ることができていない、という点は同意できるが、逆にその一点をこれほどストイックに深く掘り下げて描いている作品は近年あまり見ない。
それが「単純だ」と捉えられてしまうのは今の時流なのかもしれないが、ぜひこのスタイルは貫き通して欲しい。
パラパラと読んでしまえばそれで終わりだが、注意深く読んでいると見るべき点はいくつも浮かび上がってくる。
噛めば噛むほど味が出る、ではないが、ちゃんと噛まないと本当の味が分からない。
07.09.10追記:
26巻を読んでかなりガッカリ。詳しい内容はネタバレなので省略するけど、せっかく心理描写の良さがじわじわと出てきたと思ってたのに、あの無茶な戦いはちょっと…。1点マイナス。
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[投稿:2007-06-21 20:21:35] [修正:2007-09-10 15:25:55] [このレビューのURL]
4点 明稜帝 梧桐勢十郎
特におもしろい訳でもなく、かといって酷評するほどおもしろくない訳でもなく。
なんでこれが10巻も出るまで続いちゃったんだろう。内容がほとんど記憶にない。
マインドアサシンの出来が良かっただけに、かず先生には期待してたんだけど…。
この作品以降の転落ぶりがあまりにもひどいため、これを早めに打ち切ってあげてた方が作者のためには良かったんじゃないかとさえ、ときどき思う。
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[投稿:2007-09-10 12:29:04] [修正:2007-09-10 12:29:04] [このレビューのURL]
6点 SIDOOH 士道
相変わらず絵は抜群に上手い。アクションシーンのシンプルさやキャラクターの格好良さはかなりのインパクトあり。
話の展開に妥協がなく、主要人物がピンチのときに「どうせここで誰かが助けに入るんだろうなー」とか思ってたらほんとに死んじゃったり、先が読みにくいのも良い。この作者にしては珍しく思考回路が単純な人物が多いが、それが逆に修羅な雰囲気をよく引き出している。
ただ幕末という時代としてはちょっと現実離れしすぎた設定が多いのが気になる。3巻あたりまで読んだ時点では「無限の住人」のような架空世界が舞台なのかと思ってた。
またそれとは逆に新撰組や高杉晋作など、実在の人物の描写がステレオタイプで新鮮味に欠ける(魅力的ではある)。どうせ史実と絡ませるなら、もう少し思い切った改変をしてみても良かったのでは。
あと、百舌目立ちすぎ!(主に表紙と扉絵) でもかわいいから許す…。
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[投稿:2007-09-10 11:42:37] [修正:2007-09-10 11:42:37] [このレビューのURL]
9点 みどりのマキバオー
まずは騙されたと思って読んでほしい。
笑い、涙、出会い、別れ、勝利、敗北、努力、友情、そして夢。
少年漫画に必要な全ての要素がまさかこのふざけた競馬漫画に詰まってるとは…正直思わなかった。
序盤の低レベルな下ネタやベタな成長物語はほんのさわりみたいなもの。
そこから中盤の急展開はまさに競馬のレースさながら、息つく間もなく駆け抜ける圧倒的迫力!読むたびに心の底から痺れる本物の名勝負の連続。
特にあの衝撃的シーンと有馬記念の決着はいつも涙で歪んで…。
分かりやすく競馬初心者にも優しい作りで、馬が人間よりよく喋るというトンデモ設定も実に違和感無くこの世界に溶け込んでる。
天下一武道会と化したWC編以降がなければ文句なしの10点。
これこそ王道! 超おすすめ。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2007-09-02 14:19:37] [修正:2007-09-02 14:19:37] [このレビューのURL]
4点 多重人格探偵サイコ
初めて読んだときはモロにグロい描写や細かい絵柄が新鮮に映ったけど、それだけ。どうにも後味のない薄っぺらな印象しか残らない。
謎が謎を呼び…まではいいんだけど、その謎がさらに謎を呼び、さらにさらにその謎がまた謎を呼び…と無限ループが続き、読んでるうちに何が最初の謎だったのかなど軽く忘れてしまう。
登場人物もただひたすら猟奇的なだけで、魅力は一切感じられなかった。
「サイコさん」とはよく言ったものだ…。
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[投稿:2007-08-30 23:09:42] [修正:2007-08-30 23:09:42] [このレビューのURL]
6点 ピューと吹く!ジャガー
今のジャンプで唯一毎週読んでる漫画。
適当な絵とシュールな展開は健在で、月に1回ぐらいのペースで笑える回がある。
マサルさんの頃と比べるとだいぶパワーダウンした気がするけど、多分勢いで突っ切る無茶さが薄れて自虐的なネタが多くなったからかなー。良くも悪くも題材の幅が広がったのも一因だと思う。
若さだけはどう頑張っても取り戻せない…とは思いつつ、やっぱりどっちかと言うとマサルさんの方が断然好きだなあ。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2007-08-27 13:26:07] [修正:2007-08-27 13:26:07] [このレビューのURL]
7点 緑山高校
BSで再放送されてたアニメ版を見て、ドラゴンボールなど軽く凌駕するあまりの迫力&無茶苦茶さに圧倒され、ハマってしまったのがこの作品を知るきっかけだった。
忘れた頃に古本屋で原作漫画を発見し、アニメ版に匹敵する無茶さに再び大爆笑。
登場人物はことごとく性格がねじ曲がった野郎ばかりで、明らかに狂ってる奴から一見マトモに見えて実は変な奴までとにかく魅力的。(ただし友達にはなりたくない)
こんなチームワークのチの字もない適当な野球が見れるのはこの漫画だけ!
絵もまたすごい。はっきり言って画力は低いしゴチャゴチャしてて汚いんだけど、この漫画以上に迫力のある絵柄の漫画というのはなかなかない。
地獄甲子園とはまた違った方向でぶっとんだギャグ(と真剣の中間の)野球漫画の傑作。
アニメ版もテーマ曲と内容に凄まじいギャップがあったり、今だったら視覚障害を起こしかねないとして放送できるかどうか怪しいほど迫力のあるシーンなど、見所が多い。どっちかというとアニメを先に見るのがオススメ。
あ、一応ちゃんと野球はやってます。念のため。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2007-08-22 16:13:43] [修正:2007-08-22 16:13:43] [このレビューのURL]
これぞ土田節の真骨頂!
バカで、カッコつけで、臆病で、貧乏で、どうしようもなく不器用だけど、とてつもなく人間味溢れる愛すべき人物たちの生き様がぎっしり詰め込まれた秀作揃い。
特に「キャット空中一旦停止」がおもしろかった。
自殺を覚悟した人間が最後に見る走馬灯が、彼の置かれた状況とは裏腹にコミカルに、楽観的に描かれるのがなんともおかしい。しかし結末でグッと現実に引き戻される。
生と死の間の極限の状況をとことんシリアスに描ける一方で、ここまでユニークに表現することもできるのは、やっぱり作者の人間観の土台に卓越したものが備わってるからだと思う。
表題作でベンツのエンブレムばかりを盗むオッサンを見たときは思わず「それ何てカイジ?」と思ったけど…。
落ち込むことがあっても、これを読めば生きる活力が湧いてくる。土田世紀入門にもうってつけの一冊。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2007-08-22 13:03:08] [修正:2007-08-22 13:03:08] [このレビューのURL]
4点 俺のマイボール
土田世紀史上稀に見る駄作。
熱いノリとかただのスポ根ものに終わってないあたりに「らしさ」はあるものの、ネタがネタだけにとんでもなく時代錯誤の古臭い雰囲気が充満しており、持ち前の泥臭い作風がそれを加速させている。
さらに掲載誌の事情により突然打ち切られ、例の終盤の超展開に加えなんとも後味の薄い終わり方。
ボウリングそのものの描写やギャグは気合入ってて良かったんだけど…。
これとは直接関係ないんだけど、なぜこの作者の漫画には「ライバルが海外に渡り、空港で飛行機が飛び立つ場面で完」っていうパターンが異常に多いんだろうか。謎だ…。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2007-08-22 12:34:28] [修正:2007-08-22 12:34:28] [このレビューのURL]
6点 かってに改蔵
リアルタイムで読んでたら面白かったんだろうけど、連載が終わった後にまとめて読んでも元ネタが分からなくてイマイチ笑えなかった。
時事ネタとともにかなりマニアックなネタも数多く仕込まれてるから、分かる人には実にツボを刺激される内容なんじゃないかな。
後半に向かうにつれだんだん登場人物や設定が混沌としていくのは笑えた。初期の頃のまともな羽美はどこへ…。
ギャグの方向性と終わり方は大好き。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2007-08-21 00:23:03] [修正:2007-08-21 00:23:03] [このレビューのURL]