バジリスク-甲賀忍法帖のレビュー
8点 朔太さん
伊賀と甲賀忍者のバトルロイヤルです。
昔から忍者ものは、ほぼチーム対抗の勝ち抜き戦に
なってしまいます。
私はこの勝ち抜き戦が結構好きです。
それぞれのプレーヤーがどのような必殺技を駆使して
強敵を倒すのか、期待でワクワク感が止まりません。
本作でも、これまでの忍者ものの原型を崩していません。
一対一の戦いは基本ですが、感心なのはヨーイドンで
対抗戦が始まるのではなく、家康が交付した
人別帖すら甲賀側は手に入れることができないところ
から始まるのです。
勝つためには卑怯な騙しもむしろ忍術のコアです。
大人のシビアな駆け引きが魅力ですが、一方使われる
忍術は超能力なのでややバランスが悪いですね。
いずれにしても、良くも悪くも原作山田風太郎氏の
作風に強く依存しています。
エンターテイメントとしての伊賀と甲賀の戦闘は
これからも何度も繰り返すでしょうが、
せがわまさき氏版の本作品は記憶に残るものになると思います。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2021-04-26 08:16:21] [修正:2021-04-26 08:16:21] [このレビューのURL]
7点 勾玉さん
忍術は派手で女性キャラは艶やか、スピーディーな展開で繰り広げられる
一進一退の攻防も目が離せず、一気に読ませる良作。
個人的にはNARUTOと共に忍者の地味で古臭いイメージを打破した作品と評価してます。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2020-01-04 22:23:03] [修正:2020-01-04 22:23:03] [このレビューのURL]
6点 フィロさん
絵が男女ともに艶やかでいいですね。2003年の漫画にしてはそこまで古さを感じさせない力強く美麗な絵です。セクシー。
甲賀忍法帖は原作がとても面白いのですが、その世界を壊さず上手いこと絵で表してあると思います。ベタが多く、忍者が蠢く夜の闇を感じさせる画です。
ストーリーは敵味方に別れているところに相思相愛の男女の悲恋があり、という忍者のバトルロワイヤルにロミオとジュリエットをプラスしたものになっています。
さまざまな術が出てくるので楽しめますし、バトルロワイヤル物ゆえに、濃いキャラがバッサリ退場させられてゆく潔さがあります。
忍者が好きな人、原作を絵で表したものがみたい人、短くまとまってて面白いバトル物がみたい人にオススメ。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2017-03-25 20:23:21] [修正:2017-03-25 20:23:21] [このレビューのURL]
3点 Scroogeさん
漫画表現にまだ伸びしろがある。
せがわまさきのキャラクターは男も女も色っぽい艶がある。
一枚絵では歌舞伎のようにスタイリッシュで決まっているが、
コマを割り動きとセリフがつくと、途端にチグハグで漫画として間が悪い。
PCを用いた多彩なトーンワークも紙面では見づらく、
かえってコマの奥行きが浅く息苦しい印象。
この絵を最大限に活かせる漫画の形。それを見てみたい。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2015-10-31 12:58:44] [修正:2015-10-31 12:58:44] [このレビューのURL]
6点 paranaさん
伊賀忍者10人vs甲賀忍者10人の戦い。
忍者軍団同士の戦いということで、車田正美の風魔の小次郎を思い出した。
忍術はもう完全に人間の域を超えていて、もう化け物の領域で
特殊能力バトルを楽しむことができる。
ただ、全5巻で完結するのであるが、物語のテンポが速すぎ。
もっと忍者一人一人を掘り下げるような描写があってもよかったと思うし
色恋沙汰やバトル一つ一つを簡単に片付け過ぎているように思える。
感動のラストとなるべき一番重要なラストも予測の範囲内。
話があっけなさすぎて物足りなさを感じたが、
逆に飽きることなく読み切れるのが本作品のいいところかな。
(泣ける度1★☆☆☆☆)
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2015-02-08 18:22:05] [修正:2015-02-08 18:22:05] [このレビューのURL]
PR