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7点(レビュー数:8人)

作者古谷実

巻数6巻 (完結)

連載誌週刊ヤングマガジン:2008年~ / 講談社

更新時刻 2010-03-10 19:35:18

あらすじ ゆらゆらと−ヒシヒシと−ショボくれた青春を送ってきた岡田君。ビル清掃のバイトしかない、モヤモヤした日々。職場の先輩・安藤さんに相談したけど、逆に片思いのお手伝いをさせられる始末。同時期、岡田君の高校時代の同級生・森田は、抜け出せない深い闇をさまよっていた−。けっして交わってはならない二つの世界!

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この漫画のレビュー

6点 ミドリちゃんさん

ダラダラとつづけていた古谷節の決定打となる作品。
面白いといえば疑問符になるが、衝撃的であった。


古谷実は一度ヒミズで絶望を描ききった。
それ以降は脱力したように、冴えないけど退屈しない日常とオマケ程度の絶望をテーマにするようになる。

冴えない生活、かわいい彼女、変な友人。
こういったテーマをこねくり回していた。

そして、ヒメアノールでも、序盤はいつもの路線であったのだが、中盤からは一気に舵を振り切って、ついに本性を表すことになった。
日常を盛りあげるための安易な絶望が、今度は一転して主題となる。
ラストをみて確信したが、主人公は殺人鬼の森田だったのだ。

だからといって私にとっては面白いというわけではない。
なにせこの手のテーマならば、ヒミズの方が衝撃だった。


ただ古谷実という作家にとっては意味のある作品だと思う。
彼を追いつづけてきたファンにとっても一見の価値あり。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-03-08 10:47:51] [修正:2012-04-18 20:14:34]

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