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7点(レビュー数:3人)

作者古屋兎丸

原作太宰治

巻数3巻 (完結)

連載誌月刊コミックバンチ:2009年~ / 新潮社

更新時刻 2010-06-16 22:17:03

あらすじ どうして僕は、ちゃんと人を愛せないのだろう。何の苦労もない裕福な家庭に生まれ、万人に好かれる美少年として育った、大庭葉蔵。その道化の仮面の下にあったのは人に怯え、何の目標もなく、流されるままに生きて行く、虚無の表情だった。そんな彼の送る人生とは・・・。

備考 同名の小説を漫画化した物。「週刊コミックバンチ」で連載開始され、同誌の休刊に伴い「月刊コミック@バンチ」に移籍した。

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この漫画のレビュー

7点 gundam22vさん

大宰治の名作を現代にリメイクした作品。原作未読ですが出来は
かなり良いのではと思います。画力は相当高いです。主人公の歪みっぷりが半端なく、容赦なく転落して行くので、読んでいて気持ち良い類の作品ではありませんが、大宰の私小説遺書要素の濃い作品だけに痛々しさは作り物感が薄く一読の価値があるかと。

原作は今だと読みにくいものがあるので、現代かつ漫画というこの媒体は貴重だと思います。巻数も3で短く纏まっていますし。誰もが名は知っている大宰を深く知る上でも、作中にある結婚直後の一番心が安定してた時期に、教科書にも掲載されている晴れ晴れとした「走れメロス」を執筆したのだなとか思うのも感慨深かったです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-07-03 00:27:45] [修正:2015-07-03 00:27:45]

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