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7点(レビュー数:16人)

作者さいとう・たかを

巻数199巻 (連載中)

連載誌ビッグコミック:1968年~ / リイド社

更新時刻 2010-11-10 23:10:23

あらすじ 超A級スナイパーゴルゴ13(デューク・東郷)の活躍(主にスナイプ)が、それにまつわる人々の思惑・行動、その土地が抱える問題、世界情勢等を絡め描かれる。

備考 単行本は小学館からではなくリイド社から発売されている。

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この漫画のレビュー

10点 Masakiさん

自分の中で一番好きな作品を一つ挙げろ、と言われたらさんざん迷うでしょうがこれになります。

この漫画に触れたのは小学生当時でしたが、さすがにこの頃は話が難しく濡れ場シーン目当てで飛ばし読みレベルでした。
ですが中学、高校、そして大人となりある程度の理解力がついてくるに従ってゴルゴの強さと魅力、そして何よりストーリーの面白さに引きこまれていきました。

秀逸なのはゴルゴは主役であって主役ではなく、そのゴルゴを使うことになる依頼者側が主役なんですよね、なのでどの作品にも依頼者側の正義、そして狙われる側の正義というのが俯瞰的に楽しめるので飽きがこないのが素晴らしいです。

そして時事ネタを扱うため、冷戦の真っ只中でソ連とアメリカがスパイ合戦にしのぎを削ったり、ナチスの残党がブラジルに拠点を築いていた、といった懐かしいものや、
今となっては他人事にはできなくなった原発事故、冷戦終結後の民族主義の台頭、近年では国家的盗聴組織やロボット兵士といった、
生々しい時事が作品に散りばめられているため、いつ読み返してもその当時の背景を想像できるのもいいですね、
作品はあくまでフィクションですが、書かれている時事ネタは中々深い物が多く、いつも考えさせられます。

自分の中ではモノの考えのみならず、間違いなく人生に影響したといえる正に傑作です。
劇画なので合わない人はいるでしょうが、食わず嫌いで終わらせるには惜しい作品です、一度は読んでみて!と自信を持ってオススメしたい作品です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2013-09-15 07:54:08] [修正:2013-09-15 07:54:08]

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