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5点(レビュー数:2人)

作者さいとう・たかを

原作新田次郎

巻数8巻 (完結)

連載誌描き下ろし:1987年~ / リイド社

更新時刻 2012-01-21 23:03:12

あらすじ 戦国最強の軍団を率いた武将・武田信玄。甲斐の統一から宿敵・上杉謙信との対決を描いた新田次郎の戦国時代劇を、巨匠が劇画化。甲斐の若駒、武田晴信が天下を目指す。

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武田信玄のレビュー

点数別:
1件~ 2件を表示/全2 件

4点 gundam22vさん

信玄に敵対した人間を異常者レベルに描くような作風がどうにも駄目でした。原作もそんな感じはあるようですが、さらに強調しているのではと思えました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2018-10-05 20:13:17] [修正:2018-10-05 20:13:17] [このレビューのURL]

6点 臼井健士さん

劇画調の「武田信玄」伝です。天下を取っていないため「戦国最強武将」の呼び声も高いのに織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の3人に比べて地味な扱いになっています。漫画はこれと「横山版」くらいではないでしょうか?不遇な扱い。

信玄が天下を取れなかったのは
1に京都からあまりにも遠い山国・甲斐に生まれたこと。
2に周囲を北条・上杉・今川という大国に囲まれていたこと。
3に信長・秀吉と年齢が離れすぎていたこと・・・・ではないかと思う。

特に2は今川・北条との三国同盟を結んでまでの越後を通過して北周りでの上洛作戦だったはずなのだが、上杉家の当主に迎えられた「謙信」はなんと三国中最も強敵であった!。
落ち目だった上杉家の武威は大きく回復し、謙信の威勢は遠く奥羽まで轟くことになる・・・・・・ここから信玄の計算は大きく狂い、歳の大きく離れた織田信長が京都に将軍・足利義昭を奉じて上洛するのに、川中島で上杉謙信と10年近くも消耗戦を余儀なくされ、「人生五十年」と詠われた時代に致命的な時間のロスを負うことになる。

焦った信玄に最後のチャンスが訪れる。同盟を結んでいた南の今川家が「桶狭間」で当主の義元を信長に討たれると、今川家の力は大きく失墜する。50歳間近の信玄にはこれが天から与えられたラストチャンスと映ったことであろう。
同盟を破棄し、侵攻に反対する嫡男を斬り捨ててまでの前進は結果として信玄の寿命を縮めるだけの結果に終わった。
後には主を失い途方に暮れるかつての「最強軍団」が死に場所を求めるだけになり、そのツケは後継者の勝頼に重い十字架となってのしかかるのであった。

最後に武田滅亡の原因をもうひとつ挙げておく。

それは・・・・信玄の無類の美女好きにあると思う。
敵将の息女すらも側室にしようとする分別の無さは何も勝頼の母親に限ったことではない。
その敵の怨念が「勝頼」に形を変えて武田を滅亡に導いたのだとしたならば、これも「自業自得」が最強武将の「玉にキズ」と後の世にまで語り継がれるべきことであろうか?。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-01-21 23:04:16] [修正:2013-08-15 14:00:47] [このレビューのURL]


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