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5.75点(レビュー数:4人)

作者横山光輝

巻数16巻 (完結)

連載誌ビッグゴールド:1992年~ / 小学館

更新時刻 2012-02-19 01:35:29

あらすじ 時は漢時代、漢に仕える太史令司馬談の子として生まれた司馬遷は学問に優秀で、35歳で出世街道に乗ることが出来た。そのとき、漢時代は絶頂期を迎え、7代武帝は封禅の儀式を行い、父・司馬談もその儀式を調査し参加していた。だが、父が病に倒れ、封禅の儀式には参加できなかった。司馬談は死ぬ間際に司馬遷に対し、遺命として「太史令になり後世まで語り継がれる賢人や名君の記録を残してくれ」と頼み、この世を去った。司馬遷は遺言を聞き入れ、太史令となり太初暦を完成させた。だが、友人の李陵が匈奴との戦いで援軍無く矢尽きて匈奴に降ったことを擁護したため、武帝の怒りを買って牢獄に入れられ、死刑か大金を納付するか宮刑を受けるかを選択させられた。父の遺言を守るため、司馬遷は宮刑を受けて生き延びた。武帝は司馬遷を宮刑にしたことを気にし、中書令に任命する。司馬遷は宮廷の書物が自由に見られることから、『史記』をつづり娘に託し、父の遺言を果たした。

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この漫画のレビュー

7点 gundam22vさん

古代中国を描いた優れた歴史書であるのは言うまでもないので細部の横山アレンジがあれど、ほぼ再現されてる本作の価値はやはり高いかと。歴史から学ぶ人生の教訓、戦略本的なものにもなります。意外に1話完結系の人物ごとに進める形なので分かりやすさが素晴らしいです。取捨選択、まとめ方も練られていてこの巻数にしては情報量が多数なのに無駄がありません。

「項羽と劉邦」はダイジェストでもう一度という格好ですがより史実重視の展開で要旨を再現したり、そこで拾えなかったエピソードを拾ったりして感心しました(劉邦の子供放り投げなど頼りないエピソードをちゃんと描く、逆に項羽の悪行とされる短所面にフォロー。范増が反対せず同意したりしてる)。そしてその後日談も韓信の末路など凄惨ですが読み応えがありました。一方でもともとの淡々としてエンターテイメント寄りではない作風が歴史書原作なのでさらに強まっていること、人物が多数登場して移り変わるのにキャラ顔の描き分けが不十分なのが余計に気になります。そして本の問題ですが人物の漢字が難しいのに、一度だけしかルビをふらないので、「なんて名前だっけ?誰?」とページ読み返しが増えたのがテンポが良い作品なのに邪魔する形になり残念です。顔は似たようなもんなので、せめて名前で区別化するために何度もふって欲しかったと思いました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-11-18 11:20:44] [修正:2014-11-18 11:20:44]

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