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7.53点(レビュー数:214人)

作者鳥山明

巻数42巻 (完結)

連載誌週刊少年ジャンプ:1984年~ / 集英社

更新時刻 2012-10-15 02:26:08

あらすじ 7つ集めて「神龍(シェンロン)」を呼び出すと、どんな願いも1つだけ(後に3つ)叶えてもらえるという、『ドラゴンボール』をめぐる冒険活劇。

備考 完全版も全34巻で発売中。

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この漫画のレビュー

8点 hydir7さん

[ネタバレあり]

少年漫画王道というものを定義したマンガではないでしょうか。
わかりやすい設定、惜しみないスピードで繰り広げられるストーリー展開、迫力ある構図
などなど、、少年を興奮させる要素が詰まった作品です。

一言でいえば「シンプル」な作品です。

おそらく、現在人気といわれる少年漫画(ワンピースやナルト)にみられる
世界観や物語の背景を比較的しっかりと定義してから連載されているような作品と比べると
内容が薄く、荒削りなイメージを持つ読者も多いはずです。
よってこちらサイトでの評価というところでいけば「8」が妥当でしょうか。

ただ連載当時、作者自身も分かっていなかったとされる荒いストーリー展開だからこそ
読者側も何も考えずに、過去の伏線を見返すことなくただシンプルに楽しめる作品となったの
だと思います。このシンプルさこそこの作品の持つ最大の色でしょう。
当作品17巻以降で顕著にみられるようになったこの特徴は、読者に受け入れられると、そのスタイルを
定着させ、その後の少年漫画にも多大なる影響を与えているように感じます。

構図について冒頭に触れましたが、作者の画力について。
メカやデフォルメに定評がある作者ですが
この作品に関して特筆すべきは戦闘シーンの描写でしょう。

勢い有るシーンはその通り「勢い」でペンを走らせているなと感じるような
いい意味での荒さが伝わってきます。
トーンを使わないスタイルは前作に拍車がかかり
それだけに白黒だけで見せるページの画面構成も後半になるにつれ精度が
上がっていきます。

とくに擬音のバランス・斜線の描画を「計算」ではなく
「感覚」でやっているイメージを受けます。
その自然な描画がシンプルなストーリー構成に
見事にハマり雑味なくダイレクトに興奮が伝わってくるのです。

これが「マンガとして完成された絵」のひとつの形なんでしょう。

以上長くなりましたが、
この作品は「シンプル」だからこそ、時代を超えて愛されているんでしょうね

ナイスレビュー: 1

[投稿:2013-06-17 13:50:54] [修正:2013-06-17 13:50:54]

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