ホーム > 不明 > 海外作品 > ムチャチョ―ある少年の革命

8点(レビュー数:2人)

作者エマニュエル・ルパージュ

巻数1巻 (完結)

連載誌海外作品:2004年~ / 飛鳥新社

更新時刻 2012-04-28 15:01:11

あらすじ 1976年、ニカラグア。独裁者”タチート”ソモサとその軍隊がこの中米の小国を支配している。首都マナグアの良家の息子で若い修道士のガブリエルは、キリストや 聖者、”キリストの受難”など宗教画を描くのに長けており、その才能を見込まれ、山岳地帯の小さな村サン・フアンのルーベン神父のもとに送られる。最初は権力者の側近の裕福な家系ということで村人から疎まれていたガブリエルだが、次第に村人たちと深く係わり、彼らのことを知り、愛するようになる。そこに至るまでにはルーベンの励ましがあった。ルーベンはガブリエルに村人を血の通った肉体を持つ生身の男や女として描くことを勧めたのだ。「ものの表皮をめくる」ことにより、ガブリエルは徐々に農民を迫害する軍隊のことだけでなく、自分に重くのしかかる自身の欲望と官能をも発見することになる。彼にとっても村 人にとっても、抵抗の時が目覚めつつある革命とともにすぐそこまで来ていた……

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この漫画のレビュー

8点 Leonさん

ニカラグア革命の動向とある修道士の成長を描いたBD。
修道士ガブリエルの成長、革命を通して描かれる人間の光と闇の部分、
同性愛といった様々なテーマを高いレベルで見事にまとめている。
それだけでなく絵の上手さもさることながら、物語の展開や
ガブリエルの心情に合わせて色彩の使い方を変えていく様も
フルカラーならではの味わいだった。

ストーリーもそれほど難しくないのでBD初心者におススメだ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2023-11-28 11:59:50] [修正:2024-02-06 18:15:37]

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