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5.22点(レビュー数:18人)

作者椎名高志

巻数59巻 (連載中)

連載誌週刊少年サンデー:2005年~ / 小学館

更新時刻 2011-04-16 01:16:33

あらすじ そう遠くない未来。超能力者の存在が当たり前のものになり、しかし、普通人との軋轢が完全になくなったわけではない世界。若き天才科学者・皆本光一は、最強の超力7を持つ三人の少女、薫・葵・紫穂のお目付役に就任する。だが、この三人、カワイイが性格に少々難があって・・・。

備考 2008年から2009年にテレビ東京系列にてテレビアニメ化された。

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この漫画のレビュー

8点 notatallさん

[ネタバレあり]

この作品のレビューは難しい。長くならざるを得ない。

まだ未完ということもあるが、ある意味、完結してがっかり。となりそうな、完結手前の今が一番おもしろい時期の作品であるように思う。

先に副次的な要素を切り離そう。
お色気路線である。
小学生のパンチラがいつしか中学生のパンチラ胸チラとなり、威力を増したw
やがては高校生のになるのかと思うと、楽しみである。
ただ、そこまでこのペースで続けられてもしんどいがww

つまりこの作品は、キャラが年を取る。
これだけで、作者の力量のほどがわかろうというものである。が、わからない人も多いらしいw
同じ顔しか描けない作家が、服装や髪形だけでキャラの差別化をしているのに対し、チルドレンは着替える。髪形まで変える。というか年々いい感じに成長する。
まぁ、大人になった時、顔が小学生の頃のままで、頭身が16くらいになったサッカー漫画を知っているからこその評価かもしれないがw


そしてストーリーの構築にこそ、作者の綿密な計算がある。(たぶんw)

ごく初期の段階で、なんと、結末が提示されているのだ。それも、どう考えてもあり得ないような。
この縛りはきつい。行き当たりばったりでは連載し続けられない。

破壊の女王が誕生するまでの流れを、
現状、バベルと敵対関係になるハズがないにもかかわらず誕生することを、読者に納得させるだけのエピソードが必要である。

そして、納得させた上で予知された結末を覆さなくてはならない。
納得させるほどのエピソードを用意しておいて、それを更にひっくり返す。
もちろん、これにも一定程度の説得力がなくては、ファンに背を向けられることになると、作者はわかっているのだろう。(あるいは、完全に行き当たりばったりか?w)

はっきり言って、この二つの説得のうち、どちらも方法論がみつからない。予想できないのである。初めに設定されたオチを、読者にどのように、そうと気づかせぬまま開陳していくかという、ストーリーの構築は、相当に困難なはずである。

ただ、散らかした伏線をうまいこと回収して見せた、GS美神の実績がある作者なのだ。
今後の展開に大きく期待してしまう。し、同時に「完結してがっかり」も、覚悟しておかなくてはなるまい。
ちなみに、これだけの縛りがある以上、大方の期待通りのハッピーエンドに軟着陸することができただけで、この作品は成功だったと、賛辞を贈ることができる。
ものっすごい意表をつかれる。そんなひねりを用意してるのではないかという、淡い期待すらある。

それだけの難度をもったストーリー展開である。と、繰り返して主張してみたところで、大方の人は理解することなく埋もれていく作品であろうw

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-08-18 18:39:24] [修正:2013-08-18 22:38:37]

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