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6点(レビュー数:1人)

作者岡村賢二

巻数2巻 (完結)

連載誌戦国武将列伝:2014年~ / リイド社

更新時刻 2015-01-04 08:21:27

あらすじ 名門・島津氏は、戦国時代に入ると衰退の一途を辿っていた。 しかし、知勇兼備である戦国最強の名将・島津四兄弟(義久、義弘、歳久、家久)の 機略と勇猛を併せ持つ独自の戦法を駆使し、島津家の旧領地である三州(薩摩・大隅・日向)を平定。 そして、遂には九州の覇者となろうとしていた… しかし、九州の覇者にならんとする島津家には新たなる脅威が迫って来ていた…… 薩摩隼人の雄壮な生き様を、遂に完全漫画化!!

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島津戦記のレビュー

点数別:
1件~ 1件を表示/全1 件

6点 gundam22vさん

漫画の出来としては同作者の「元親」の方が良いです。地方の王者歴史ものとして基本スタンスは同じですが、こちらの作品では秀吉、家康の中央天下人が典型的な極悪・小物なだけ(両名ともがこうなっている作品は珍しいが)で島津にやり込められて悔しい演出になっており、美化伝記だなと感じる要素が強いです。島津の戦上手かつ一本気で真摯な部分は十二分に描けていますが、一方での頑固さやプライドの高さが災いして後半の失敗に繋がる部分は無視した格好になってしまっています(元親は結局俺は井の中の蛙だったのだな、秀吉の器量の圧倒される部分も触れている)。
関ヶ原直前に夜襲を提案して蹴られて、三成と喧嘩をしてやる気を失くした島津義弘のどっちもどっちの史実的な醜態を描かずに、歴史に残るがただの撤退戦を家康を奇襲で討つための示し合わせた作戦、あともうちょっとだったとかしている部分等も明らかに無理がありました。
それでも島津を主人公に扱った歴史漫画が他にはないこと、前半の九州統一辺りまでは突っ込みどころも少なく出来が良い作品であること、漫画でイメージを持ちつつ足跡を知ることで勉強になる部分がある作品であることは間違いないですが。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-02-18 00:49:08] [修正:2015-02-18 00:49:08] [このレビューのURL]


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