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7点(レビュー数:2人)

作者梅田阿比

巻数10巻 (連載中)

連載誌ミステリーボニータ:2013年~ / 秋田書店

更新時刻 2015-02-11 13:55:59

あらすじ 砂がすべてを覆い尽くす世界。砂の海を漂う巨大な漂泊船“泥くじら”で暮らす少年チャクロは、誰ひとり見たことのない外の世界に憧れを抱きつつ、仲間たちと変わらぬ日々を過ごしていた。そんなある日、突然漂着した廃墟船の中で、チャクロは1人の少女と出会う…。

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クジラの子らは砂上に歌うのレビュー

点数別:
1件~ 2件を表示/全2 件

7点 鋼鉄くらげさん

どうにもアニメの進行具合がちぐはぐな感じがするというか、歯切れの悪い印象を受けたので、実際のところ原作ではどうなっているのかと気になって、試しに自分がアニメで観た部分くらいまで原作で読んでみました。

なるほど。確かにこれは(アニメスタッフの方々には申し訳ないのですが)原作の方が読んでいて面白い作品です。というのも実際に原作を読んでみて感じたのが、この作品は、そのコマそのコマごとの一枚絵でその描写を見せるタイプの作品で、モーション、つまり動きとして物語を伝えるタイプの作り方をしていないような印象を受けたからです。その顕著な例が、原作で見開きとして使われているような、アニメとして表現するには少し難しい描写の細かいシーン、あるいは登場人物の心情描写をメインとした伝達構成が難しいシーンなどが、その代表例として挙げられると思います。

ただ物語自体は面白いので、アニメがいまいちだと感じた人は、ぜひ原作を読んでみてほしいと思っています。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-12-23 18:29:19] [修正:2017-12-23 18:55:41] [このレビューのURL]

7点 kikiさん

[ネタバレあり]

これは見事なハイファンタジー!
ものすごい独自な世界観を創り上げているわけではないのですが、泥のクジラと呼ばれる船で人口500人ぐらいで砂の海をさまよう主人公たち。自分たちの世界以外は謎に包まれていて…丁寧に絵とセリフなどで描かれた独自の風習なども説明くさくなく久々に読んでいて心地の良い(物語は戦闘が起きたり、短命だったりして明るくはないですが)ファンタジー物語。

映画の「ウォーター・ワールド」を思い起こしました。
自分たちの住む世界以外を知りたい島の子達、島の美しい風習、それを踏みにじる「心」がない外の世界の人達、まだ3巻までしか読んでないけどどんどん逼迫した状況になっていく泥のクジラの住人達。先が楽しみです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-02-11 15:44:25] [修正:2015-02-11 15:44:25] [このレビューのURL]


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